八村がヨキッチのマークを任された狙いは?
第1戦は前半No1シードのナゲッツがレイカーズを圧倒していきます。その中でもヨキッチは絶好調で個人技で打開することはもちろん、的確なパスで周りを活かしていきます。勢いに乗るヨキッチを止めるために抜擢されたのが八村でした。4Qの頭から八村がヨキッチのマークを担当。そしてレイカーズの守護神のアンソニー・デイビスが後方支援を行うスタイルに切り替えました。これがレイカーズにとって大きな流れをもたらします。
八村はヨキッチに対して身長は劣るものの、持ち前のフィジカルでヨキッチに適切な場所で彼にボールを持たせないディフェンスを徹底。ヨキッチがボールを持ち、シュートを放つタイミングで後ろからデイビスがブロックに飛ぶという作戦が功を奏しました。
その光景はスラムダンクの山王戦で湘北高校の赤木と桜木が沢北相手に見せたディフェンスを彷彿させました。八村がヨキッチのマークを担当することでデイビスの負担も減り、よりオフェンスに集中することもできます。
また八村はオフェンス面でもチームを引っ張り、チーム4番目となる17得点。
前半レイカーズの攻撃が停滞する中、八村が個人技で打開する場面も多く、このシリーズでの八村の重要性が明確になりました。試合結果は前半のビハインドが大きく響き、132-126で初戦を落としてしまいましたが、次に大きく繋がる試合だったと思います。
ちなみに第2戦も、八村が21得点の活躍を見せたものの、108-103でレイカーズが一歩届かず、2連敗。課題を整理し、これから挽回してほしいです。
このシリーズを制すことができれば、八村はキャリア4年目にして初のファイナルへ進出できます。
そのためにもNo.1シードのナゲッツは強敵ですが、勝ち抜いてほしいです。
今回は西決勝を戦っている八村塁の近況についてご紹介しました。僕らと一緒にNBAを盛り上げていきませんか?
連載:まっつん&しゃっくの素人NBA入門塾