教育

2023.05.14

幼少期の習いごと数は学歴に影響するか、高偏差値の中学生徒に多い傾向

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幼少期、子供の教育のためにいくつの習い事をさせるのがいいのか、悩む親は少なくない。特に共働き世帯が増える昨今では、休日に複数の習い事を詰め込む家庭も珍しくはないだろう。

イノベーションシステムが運営するひまわり研究センターは4月、偏差値60以上の中学校に通う子供を持つ保護者とそれ以外の中学校に通う子供を持つ保護者、100名ずつを対象に、幼児期の習い事に関する比較調査を実施。偏差値60以上の中学校に通う生徒が幼少期にしていた習い事の数を聞くと、最多を占めた答えが「3つ」(29%)で、続いて「2つ」(25%)、「1つ」(21%)の順になった。

偏差値60以上の中学校に通う生徒が幼少期にしていた習い事の数

一方で、偏差値60以上ではない中学校に通う生徒が幼少期にしていた習い事の数は、1位が「1つ」で42%。次いで「させていない」(31%)、「2つ」(22%)となり、偏差値60以上の中学校に通う生徒が幼少期にしていた習い事の数が、偏差値60以上ではない中学校に通う生徒のそれより多いことが明らかになった。

偏差値60以上ではない中学校に通う生徒が幼少期にしていた習い事の数

さらに、幼少期にしていた習い事の種類について尋ねると、偏差値60以上の中学校に通う生徒で一番多かったのは「スイミング」で53.4%。次いで「ピアノ、ヴァイリオンなどの楽器」(47.7%)、「英語」(39.8%)の順に。

一方で偏差値60以上ではない中学校に通う生徒については、同じく最多が「スイミング」で50.7%。続いて「英語」(21.7%)、「体操」(20.3%)、「ピアノやヴァイオリンなどの楽器」(14.5%)、となり、偏差値60以上の中学校に通う生徒は偏差値60以上ではない中学校に通う生徒に比べ、「ピアノやヴァイオリンなどの楽器」と「英語」を習っていた生徒が多いことが明らかになった。

同研究所は、「偏差値は学力を測る一側面でしかありません」とした上で、「中学受験するかどうかは、経済的状況にも関わります。今回の調査対象も、世帯収入は、偏差値60以上の中学校に通う保護者のほうが全体的に少し多く、関東地域に居住している人も多くなっています。今後は、別の指標、調査対象での比較調査ができればと思います」と説明した。

プレスリリース

文=大柏 真佑実

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