不調の原因は舌かも? 免疫力をUPする「舌トレ」の効果

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改めてその大切さが見直されている免疫力。専用のドリンクやサプリが売れたり、睡眠や食事を見直すことが推奨されたりと、免疫力アップのさまざまな方法が注目されている。

そんな中でも特別な道具や食品を買う必要がなく、誰でも簡単に、今すぐ始められると話題なのが、現役医師の今井一彰氏が開発した「あいうべ体操」という舌(べろ)トレ。

その効果と方法を紹介しよう。

その不調、舌の衰えが原因かも?

舌トレとは、舌を鍛えるトレーニングをすることで、自律神経を整え、免疫力をアップし、体のさまざまな不調を防ごうというもの。

舌を鍛えることが、なぜ健康に繋がるのか? 今井医師は著書『免疫力を上げ自律神経を整える舌トレ』(かんき出版)の中で、舌の役割が関係していると説明している。

“舌は、健康な体を支えている源。「呼吸する」「食べる」「話す」という、人間が生きるために不可欠な3つの活動を支えています。”. 『免疫力を上げ自律神経を整える舌トレ』より

つまり、舌が衰えると、生きるのに必要なこれらの活動が正しく機能しなくなり、健康に悪影響を与え、老化の原因にもなるという。

特に舌の筋力が低下すると、舌が正しい位置よりも下がった「落ちベロ」という状態になり、本来は鼻呼吸であるべきところが、口呼吸となるため、それが病気を招く原因にもなるのだそう。

“口呼吸をすると、冷たく乾いた空気が、口を通ることでダイレクトに気管を痛めつけます。気管支にもバリア機能を持つ線毛はありますが、乾燥すると動きが鈍くなり、線毛自体がなくなってしまうのです。湿度があれば、線毛は再生しますが、口呼吸で乾燥し続ければ、再生しないまま。すると、細菌が体内へと素通りするうえ、冷えと乾燥で免疫機能も落ちるので、病原菌は広がる一方です。”. 『免疫力を上げ自律神経を整える舌トレ』より)

とくに口呼吸をすると、体が冷えるために全身の免疫機能も低下するのだとか。寒くなると風邪をひきやすい、あるいは毎年のようにインフルエンザに感染しているというような人は、知らないうちに口呼吸になっている可能性があるかもしれない。

もしかして「落ちベロ」? 三択で簡単チェック

現代人は昔の人に比べて、柔らかい食べ物を食べることが多いため、舌を鍛える機会が減っているそう。年齢が若くても、舌の筋力が衰えて口呼吸になっている可能性があるので、まずは次ページの「ベロポジチェック」で、「落ちベロ」になっていないかどうか、調べてみよう。
次ページ > もしも「落ちベロ」であったなら─

文=濱中香織(パラサポWEB)

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