不調の原因は舌かも? 免疫力をUPする「舌トレ」の効果


トレーニングして舌が正しい位置に戻り、鼻呼吸がスムーズにできるようになると、他にも以下のようなメリットがあるという。

・誤嚥性肺炎の予防
・アトピーやぜんそく、花粉症などのアレルギー性疾患の緩和
・風邪やインフルエンザの予防
・腸の疾患の改善
・膠原病(リウマチ)の改善
・認知症の予防
・糖尿病の予防
・脳梗塞や心筋梗塞など血管の病気の予防
・うつ症状の改善
・二重あごやほうれい線の緩和
・歯周病や虫歯、口臭の予防
・顔(あご)の変形や歯ならびの悪化、体のゆがみや痛みの予防
・睡眠時無呼吸症候群やいびきを予防して深く眠れるようになる

「あいうべ体操」のような簡単な方法で、これだけの効果があるというのは、にわかには信じられないが、実際に今井医師が指導して体操を行った多くの人が効果を実感しているそうだ。

人生100年時代といわれる現在、長寿は当たり前のことになってきている。しかし、100歳まで健康でいられるかは別の問題。冒頭でもご紹介した通り、舌には「呼吸」「食べる」「話す」といった重要な役割がある。

舌を鍛え、正しい呼吸で健康を保ち、美味しく食事をし、親しい人たちと楽しい会話をする。それこそが、幸せな長寿のあり方ではないだろうか。

今日から早速「舌トレ」をはじめてみよう。


今井一彰◎メディカルエンターテイナー/みらいクリニック院長/内科医・東洋医学会漢方専門医・NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長。息育、口呼吸問題の第一人者として全国を講演で回る日々。一般向けから専門家向け、幼稚園小学校から行政・企業向けなど幅広いジャンルの講演を行う。あいうべ体操、ゆびのば体操の考案者でもあり、TV出演、マスコミにも広く取りあげられる。漢方治療のほか上咽頭炎治療(Bスポット)も行う。『名医が教える 炎症ゼロ習慣』(飛鳥新社)、『自律神経を整えて病気を治す! 口の体操「あいうべ」』(かんき出版)ほか著書多数。
『免疫力を上げ自律神経を整える舌トレ』今井一彰著/かんき出版

免疫力を上げ自律神経を整える舌トレ』今井一彰著/かんき出版

全国500以上の保育園・幼稚園、学校、病院、高齢者施設、被災地などでも取り入れられている舌(ベロ)トレ「あいうべ体操」の考案者である著者が、1日3分でできる、舌の筋トレをその効果とともに紹介。免疫力を高め、自律神経を整えるトレーニングの基本から、顔のたるみなどを改善する応用編までを分かりやすく解説している。

文=濱中香織(パラサポWEB)

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