2023.04.18 08:45

自動運転レベル4が4月1日より解禁、ドライバーの反応は

リリースベース(松村)

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4月1日より改正道路交通法が施行され、自動運転レベル4の特定自動運行の許可制度が創設されました。これにより、対象地域を管轄する公安委員会の許可が得られれば、レベル4(過疎地や高速道路などの特定条件下で、運転者が介入せず完全自動運転を可能といる)走行が可能となります。

すでにレベル3(過疎地や高速道路などの特定条件下で、自動運転を行うが状況に応じて運転者が介入する必要がある)は市販される一般車にも搭載されているものがあり、自動運転に対するドライバーの意識は高まっていることでしょう。

そうしたなか、チューリッヒ保険会社が自動運転に関する意識調査を行っています。

まず、自動運転レベル4の運行許可制度を盛り込んだ「改正道路交通法」が2023年4月に施行されることについて、知っているドライバーは24.1%に留まりました。

ただ、完全な自動運転が実現することに関してどう思うかとの問いには、「非常に期待している」「やや期待している」合わせて45.7%の人が好意的に捉えています。

期待していると回答した人に自動運転に期待することを問うたところ、交通事故の削減がダントツトップ、続いて渋滞の解消・緩和、高齢者などの移動支援となっています。渋滞の解消・緩和は、ほとんどのクルマが自動運転にならならいと難しいですが、自然渋滞の撲滅は長年の課題だけにドライバーも切に願っているのではないでしょうか。

一方、自動運転に対し「やや不安に感じる」「非常に不安に感じる」と回答した人に、何に不安を感じるか問うたところ、システムの誤作動やエラーがダントツトップ。続いて事故が起きたと際の責任の所在、ドライバーの規範意識や知識の低下が続いています。4位の居眠り運転と飲酒運転の増加というのは、もし一般車でレベル4対応しても特定の条件下となっているのでNGですが、レベル5(条件や範囲が限定されずに完全自動運転が可能)になったら飲酒運転は置いといて寝ながら移動というのはどう判断されるのか気になるところです。

2024年度には、新東名高速道路の一部区間で、自動運転車用レーンを設置しレベル4対応のトラックを走行させると政府は発表しています。運転する楽しみが奪われるというドライバーもいると思いますが、自動運転に任せるとこ、任せないとこを判断して快適で安全なドライブが楽しめるような世界になることを期待したいですね。

出典:チューリッヒ保険会「自動運転に関する意識調査」より

文=飯島範久

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