しかし、食パンに限らず、菓子パンも含め、柔らかいものを食すのが習慣になると咀嚼回数が減少します。すると、無料で無敵な万能薬とも言える唾液が出にくくなり、消化不良、脳への刺激不足などの影響も出てきます。
何を食べているか、だけではなく、どうやって食べているか。健康を考えるうえではそこにも注目する必要があります。
京都には、世界に誇る京料理があり、ミシュランなどのガイドブックに評価され、美食家を唸らせている店や美味しいものにあふれていますが、それは地域の健康とは別物であることは改めて認識しなければなりません。
僕はシェフという立場で、料理はその土地土地の歴史であり、気候風土であり、言葉の意味を理解することが重要であると言い続けてきました。食習慣は、データだけでは分かりづらいことがあり、文化や歴史に目を向けていくと見えてくることが多々あります。
連載:喰い改めよ!!
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