カールスルーエ・グラート沿いの森の景色と無料ビール
ドイツ南西部に位置するこの風光明媚な尾根は、今年ドイツで最も美しい日帰りハイキングができるコースとして、シュットが勧めている。全長約13キロにおよぶ道中には複数の見晴らしの良い地点があり、ドイツの「黒い森」の峰々を見渡すことができる。運が良ければ、隣国のフランスまで見えるかもしれない。尾根伝いに歩く登山道の複数の地点では落差が数百メートルあるため、気の弱い人には向かない。だが、幸いなことに尾根を迂回するコースもあり、目まいを避けることができる。
このハイキングの楽しみは、地元の人たちによって設けられたセルフサービスの軽食スタンド「森の酒場」だ。木製のケースを通して流れる小川の水で冷やされた水やビールのほか、アルコール度の高いシュナップスまで用意されている。
緑豊かな森に囲まれた冷たいアイプ湖
南ドイツ・バイエルンアルプスのツークシュピッツェ山地の麓にあるアイプ湖は、冷たいながらも水晶のような美しさで知られる。アイプ湖に浮かぶ11の島々は、約1000年前にツークシュピッツェ山地の一部が氷河の谷に崩れ落ちたときにできたものだ。石灰岩のギザギザの峰と緑豊かな森に囲まれたアイプ湖の周辺では、湖の周りをのんびり散策したり、アルプスの険しいルートに全力で挑んだり、あらゆる難易度のハイキングを楽しむことができる。ハイキングの後は、氷のように冷たい湖の水に手足を浸してクールダウンしても良いだろう。
この地域はハイキングやウオーキングにとても人気がある。混雑を避けるために朝早く出かけよう。
ザクセン・スイスの奇怪な岩石群
ドイツで最も有名なハイキング地域の1つが、東部のザクセン・スイスだ。暗い森の中にそびえ立つ奇岩が特徴的な風景は、1年中訪れる価値がある。国立公園内にはさまざまなコースがあり、どれもすばらしいものばかりだが、標高差のある順路が多いため、かなり過酷だ。中でも人気なのが「シュラムシュタイン」から全景を見渡すことのできる自然道を歩き「野生の地獄」と呼ばれる苔むした神秘的な渓谷を抜けて元の位置に戻る巡回ルートだ。もしここで1日しか時間がないのであれば、このコースを選ぶと良いだろう。
(forbes.com 原文)