宇宙

2023.04.03 17:30

復活祭を祝福する4月の満月「ピンクムーン」を見よう

安井克至

英国グラストンベリー・トーの向こうに昇るピンクムーン(Getty Images)

今週、4月3日から9日における空のハイライトは、1年で最も有名な満月である「ピンクムーン」だ。この象徴的な4月の満月を確実に見るため、そしてその他天体観測と今週の夜空について知っておくべきことを以下のとおりだ。

4月3日月曜日と4日火曜日:午後に見える月

月を見るために暗くなるまで待つ必要は必ずしもない。毎月、満月が近づくと、日没の数時間前の南西から東の空で月を見ることができる。これは、小さな望遠鏡か望遠鏡も持ち出して観察するすばらしい機会だ。日の入りが近づくにつれ、月はより明るく見えるようになる。

4月6日木曜日:「ピンクムーン」が昇る

この日、月は満月を迎える。この北半球の春で最初の満月は、今夜あなたがいる場所の月の出の時刻に、東の地平線上に現れる時が絶好のタイミングだ。地平線近くやや暗いオレンジ色で現れるピンクムーンを双眼鏡で見て、大型のクレーターや古代の溶岩の海を見つけよう。空高く上った後の月は、凝視するには明るすぎる。

4月7日金曜日:月とスピカ

7日は、輝面比92%の欠けていく凸月(満月と半月の間)をガイドに、3度離れた位置のスピカ(おとめ座α星)を見るチャンスだ。日の入りの約1時間後に南東を見ると、スピカが昇ってきてひと晩中見ることができる。

おとめ座

11月終わりから5月始めにかけて東の夜空に見えるおとめ座は、月の出ていない真っ暗な夜空で最も見つけやすい。しかし、光害に侵された夜空でも、その中で最も明るい恒星であるスピカを見つけるだけで、おおまかな位置は簡単にわかる。

見つけ方は簡単、北斗七星の柄杓の「弧をアルクトゥルスへ伸ばすとスピカに突き刺さる」。スピカは夜空で最も明るい20の恒星の1つで、地球から約250光年の位置にある。

おとめ座銀河団

スケール感覚がおかしくなるかもしれないが、天の川銀河は、小さな銀河の集まりである「局部群」の一部であり、その中で最も大きな銀河となる。しかし、天の川銀河系は、地球から約5000万光年離れたおとめ座にある1500以上の銀河からなる「おとめ座銀河団」の一部でもある。おとめ座銀河団は、おとめ座超銀河団という銀河の集団の一部でもあるのだ。

今月は、それらの銀河に望遠鏡を向けるパーフェクトなタイミングだ。しし座のすぐ下に見つかる。

上記の日時は北半球中緯度に適用される。位置ごとの正確な情報については、StellariumやThe Sky Liveなどのオンラインプラネタリウムを参照して欲しい。 住んでいる場所の、惑星の出/惑星の入り日の出/日の入り月の出/月の入りの時刻をチェックしておくことをお勧めする。(訳注:気象庁のサイトはこちら)。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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