・生産的とは言えず、参加者全員の時間を効率的に活用していないミーティングに出席していることがよくある
・おしなべてみれば、私が出席するミーティングは焦点が絞れており、生産的で効率的だ
ミーティングは、従業員のエンゲージメントにかなり大きな影響をおよぼす要素だ。例えば「自分の仕事が嫌いだ」という働き手のうち65%は「非生産的なミーティングに頻繁に出席させられる」と回答している。しかし、仕事が好きという人の場合、この割合は24%にまで下がる。
言い換えれば、あまりに頻繁に非生産的なミーティングに出席していると、これが仕事に著しい不満を抱く要因になるおそれがあるということだ。
退屈で効率の悪いミーティングに次から次へと出席させられると、それに対する不満が、従業員の全体的な幸福度に悪影響を及ぼすと言っても、決して大げさではないだろう。こうした非効率なミーティングが、従業員の日中の業務時間を食いつぶし、家に持ち帰る仕事が山積みになれば、問題はさらに悪化する一方だ。
最後にこうした事態に手を打てずにいると、リーダー側のキャリアにもよくない影響がある。というのも、前回のミーティングで決まっていた案件が蒸し返され、重要でない事柄が頻繁に議論され、細かい言い回しに関する議論が延々と続くようであれば、ミーティングの意味がないからだ。
「Why CEOs Get Fired (CEOがクビになる理由)」という調査では、最高経営責任者(CEO)が解任される主な要因の1つとして「言葉ばかりで行動がともわない」点が挙げられている。この調査で聞き取りを行った取締役の多くは「壮大なビジョンや新たな戦略について際限なく話し続けるが、決断をせず、行動に移すこともないCEO」に対して、不満を述べていた。
読者のみなさんには、ミーティングに関わるすべての人に、冒頭で挙げたミーティング妨害テクニックの情報を共有してほしい。さらに、部下には、自分たちの属するチームがこれらのテクニックによってどれくらい妨害されていると思うか、意見を聞いてみよう。
配下のチームは、まさに妨害工作員が弄する作戦にはまっていることを知り、ショックを受け、恥ずかしく思うかもしれない。しかし、そうした気持ちが原動力となって、問題行動の多くを一掃できるケースも多いのだ。
(forbes.com 原文)