待望のApple(アップル)製ヘッドセットは、以前報じられたように今年春にリリースされる可能性は低く、代わりに9月のiPhone 15と同時にアナウンスされる可能性が高いと、同社の予測に定評があるアナリストが述べている。
著名アナリストのミンチー・クオは2月24日の
Twitter(ツイッター)の投稿で「アップルの第1世代の拡張現実(AR)/複合現実(MR)ヘッドセットが春のイベントで発表される可能性は低くなり、第3四半期のiPhone15と同時の発表になる可能性が高まっている」と述べた。
クオは2023年1月の時点では、ヘッドセットの大量出荷は少なくとも2023年の第2四半期の末以降になる見通しだが、発表は春もしくは6月の開発者会議であるWWDCになる可能性があると述べていた。計画の遅延は「機械部品の落下試験の結果」と「開発者向けのソフトウェア開発キットの完成の遅れ」によるものとクオはいう。
ここでソフトウェア開発キットに関する言及があることから考えて、アップルはこのデバイスの発売に合わせて、サードパーティのソフトウェアを用意する計画であることが考えられる。同社のヘッドセットは、かなり高額なデバイスになる見通しで、3000ドル(約41万円)もの高値になるとの噂もある。
クオは以前の予測で、このヘッドセットには2つのプロセッサが搭載されると述べていた。1つはiPadやMacBookに使われているM2プロセッサに似たもので、もう1つはグラフィックやセンサートラッキングに特化したものになるという。
この仕様はMeta(メタ)のハイエンドVRヘッドセット「Meta Quest Pro」に近いハイスペックなものとも思えるが、メタのヘッドセットの価格は1499ドル(税込22万6800円)と、アップルのヘッドセットの約半分ということになる。
日経アジアは、アップルがフォックスコンの協力を得て2つ目の低価格のヘッドセットの生産を計画中で、同社の「複合現実」のプラットフォームをより多くの人々に開放する計画だと述べている。
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forbes.com 原文)