カスタマイズに対する消費者の選択
次世代広告も、ジェネレーティブAIが活躍できる分野だ。ここでもカプランは「みんな同じメイン画像、同じ背景、同じ5、6枚の画像を見て、そして同じキャプション、同じ価格設定を見て、同じような説明文を読んでいます」という。彼は、ジェネレーティブAIを介してデータを入力することで、ユーザーの立ち位置に応じて、少しずつ異なる広告を配信することを推奨している。ジェネレーティブAIにも(ガートナーの)ハイプサイクルは当てはまるが、これらは企業やブランドが収益源を把握し、自社に適した方法でオーディエンスを見つけるために、今日から使い始めることができるものなのだ。見たもの、読んだものを、無条件に信じてはならない。ChaptGPTはまだ生まれて数カ月しか経っていない。そしてそのデータセットには2021年までのものしか含まれていない。カプランは「世の中にはジェネレーティブAIの誇大広告が溢れています。『専門家』だらけです。だから、そっと歩いて下さい。しっかり勉強して下さい、そして見たものを無条件に信じてはいけません」
2023年以降のジェネレーティブAI
ジェネレーティブAIが、この先仕事で、遊びで、どのように使われるのか、私たちの仕事にどのような影響を与えるのか。私たちはまだその入口に立ったばかりだ。ジェネレーティブAIは、クリエイターエコノミーや企業とコミュニティとの関わり方に大きな影響を与えるだろう。ジェネレーティブAIは、企業が道具箱に加えるべきツールの1つだ。企業が独自の研究を行い、オープンマインドで、実験を恐れない限り、私たちはジェネレーティブAIは成功すると信じている。あなたの会社にジェネレーティブAIを活用する準備はできているだろうか? まだ未解決の部分が多いのだろうか?AIの利用が進み、その導入が急ピッチで進めば、多くの新しい疑問が生まれるだろう。
2020年にこのForbesの記事で書いたように、私たちは電気をつけたり、冷蔵庫を開けたりするときに「電気」が使われていることは知っていても、その仕組みについて考えることはないだろう。それと同じように、人工知能やセンサー、ロボットとデバイス間の通信は、メタバースのバックエンドを動かす「電気」になるだろう。私たちが住む物理的な世界は、機械での読み取り、クリック、そして検索ができるようになる。新しいインターフェースが生まれ、新しい検索手段や、新しいコンテンツ制作の方法が生まれるだろう。私たちは、デジタルな自分自身と私たちを取り巻くデジタルな世界のために、新しい語彙、さらには新しいアーキテクチャを創造していくだろう。
この記事はリリー・スナイダーとともに書かれた。
(forbes.com 原文)