国内

2023.02.22

朝倉未来とヒカルの「起業ショー」 シーズン2の新たな仕掛け

朝倉未来(左)とヒカル

YouTuberの朝倉未来とヒカルが、2022年4月に開始した起業リアリティショー「Nontitle(ノンタイトル)~この1000万、あなたならどう使う?~」。男女6人が共同生活を送りながら、費用1000万円を使って事業創造に挑んだ。YouTube番組として全12話が配信され、各話の50万〜70万回近くの再生数を記録。チャンネル登録者数は約20万人にのぼる。

最終的に朝倉未来とヒカルからの投資を勝ち取った「家電D2C」を考案したチームは、2022年7月に「cadre(カドレ)」を設立。8月にドライヤーを発売すると、初日で1億円の売り上げを記録した。

Nontitleは、2月23日の19時からシーズン2を開始する。「起業×リアリティショー」は社会にどのような影響を与えたのか。シーズン2で新たに変わることは何か。プロデューサーの青木康時に聞いた。


視聴者を富士山の3合目まで連れていく

──朝倉さんやヒカルさんの視聴者は起業への関心が高い層ではないように思いますが、Nontitleはどのような人に届きましたか?

最初は、2人が新しく面白いことをやるということで再生されていた印象です。しかし回が進んでいくうちに、TwitterのDMやYouTubeのコメント欄を見ていると、花屋の方や看護師さんなど、一見起業に縁のなさそうな人たちから「私もやってみたくなりました、できそうな気がしました」といった声が届いたんです。

朝倉さんの言葉を借りるなら「ポンコツ」でも事業が作れるんだっていうのを見せられたのは、やってよかったなと思うポイントです。

例えばForbesやNewsPicksを読んで、次のビジネストレンドを探している人が富士山の8合目や9合目にいる人たちだとすると、Nontitleの視聴者はもっと標高の低いところにいて、そもそも「富士山なんか登れないでしょ?」と思っている。そういう人たちを、YouTubeというメディアで、3合目や5合目まで連れていくのがNontitleの役割だと思っています。
次ページ > シーズン1の反省生かし「クビルール」を採用

文=露原直人

ForbesBrandVoice

人気記事