教育

2023.02.07

米国で大学入学者数の大幅減少に歯止め

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学生の差

男子学部の入学者数はわずかに上がり(+0.2%、1万5000人の増加)、女子の入学者数は減少した(-1.5%、12万2000人の減少)。このパターンは、昨年秋に初めて指摘された、女子に比べて男子の入学者数が改善される傾向を引き継いだものである。

ラテン系とアジア系の学部生は、それぞれ1.6%と1.8%増加した。これらの増加は、白人(-3.6%)、黒人(-1.8%)、ネイティブアメリカンの学生(-1.6%)の減少とは対照的であった。

新入生の入学者数

すべての教育機関で新入生が増加し、全国で約234万人の学生が入学した。最も増加率が高かったのは、私立営利学校(6.9%)で、次いでコミュニティカレッジ(6.1%)、公立4年制大学(3.9%)、私立非営利大学(1.8%)であった。

人種・民族別で新入生の増加率が最も高かったのはラテン系の学生(7.9%)で、次いでアジア系(7.4%)、ネイティブ・アメリカン(6.9%)、黒人(0.3%)の順だった。白人の学生は、2.4%の減少となり、新入生の入学者数が減少した唯一のグループだった。

NSCRCのダグ・シャピロ事務局長はニュースリリースで「新入生の数が回復の兆しを見せ始めたことは心強いことです。新入生のクラスは、特にコミュニティカレッジでまだパンデミック前のレベルを大きく下回っていますが、すべての部門で上向きになっていることは、将来への明るい指標です」

地域による違い

平均すると、北東部および中西部の各州では、それぞれ2万4000人(-1.1%)と3万4000人(-1.2%)の学部生が減少し、全国平均のおよそ2倍の減少率となっている。一方、西部(0.5%増、2万人)と南部(0.2%増、8000人)では、学部生がわずかに増加した。

学部の専攻別入学者数

4年制大学の学部で最も人気のある専攻のうち、ビジネスプログラムの入学者数は2021年から約1万9000人増加し、1.2%増となった。

残りの上位5つの専攻(医療専門職、リベラルアーツ、生物科学、工学)はすべて減少した。現在6番目に人気のあるコンピュータと情報科学は、10%以上、5万4000人の学生を獲得し、この分野での良好な雇用機会を反映していると思われる最近の成長を続けている。

2年制大学では、リベラルアーツ専攻は比較的横ばい(-1%)であったが、保健医療専門職と生物学はそれぞれ4.5%と12.1%の減少であった。4年制大学と同様、コンピュータサイエンス専攻は7.2%増加した。



NSCRCは、全米学生クリアリングハウスの研究部門だ。高等教育機関、州、学区、高校、教育団体と協力し、教育指導者や政策立案者により良い情報を提供するための全国的な取り組みの一環として活動している。

NSCRCは2019年時点で、学位を授与する全米の高等教育機関への入学者数の97%を占める3600以上の高等教育機関からデータを収集している。

CTEEレポートシリーズは、機関セクター、入学者数強度、年齢層、性別、専攻分野、州別に全米の入学者数を推計している。今回新しく発表されたレポートは、以前発表された2022年秋の入学者数推定値に代わるもので、NSCRCのほぼすべての参加機関からの報告に基づいている。また、人種や民族、教育機関の選択性、2年制大学のバカロレアプログラムへの入学者数など、旧版に比べてより多くのデータを含んでいる。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太

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