教育

2023.02.09

米国成人の高等教育修了の割合が過去最高を更新

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ルミナ財団の新しいレポートによると、大学の学位やその他の高等教育修了資格を取得した労働年齢の成人の割合は、2021年に53.7%に達したことが明らかになった。

ルミナ財団が高等教育修了者を追跡するオンライン対話型ツール「A Stronger Nation(ア・ストロンガー・ネーション)」によると、この数字は2019年の水準である51.9%から約2ポイント上昇し、同団体が10年以上前に教育修了レベルの把握を始めて以来最高の数値となる。

「この増加は、2年間での最大の増加率を示しており、興奮しています」と、ルミナ財団の戦略的影響・計画担当副社長で「A Stronger Nation」プロジェクトのディレクターを務めるコートニー・ブラウンは財団のプレスリリースで述べた。「また、すべての州、コロンビア特別区、プエルトリコで、準学士または学士以上の学位を持つ住民の割合が増加したのは初めてのことです」

2008年、ルミナ財団は、2025年までに労働年齢の成人の60%が大学の学位やその他の質の高い高等教育の資格を取得するという「ビッグゴール」を公表し、大きな反響を呼んだ。現在、48の州が達成目標を掲げており、そのほとんどがルミナの挑戦に直接応えたものだ。

過去15年間で、高校以上の学位取得は着実に進展し、目標達成は目前となっている。25歳から64歳の成人のうち、大学の学位、修了証、産業界が認める資格を持つ人の割合は、2009年の37.9%から2021年には53.7%と、16%ポイント近く増加した。

この進歩は、新型コロナウイルスの大流行や大きな経済不況など、いくつかの障害にもかかわらず実現された。

ルミナが米国国勢調査局のアメリカ地域調査(ACS)とジョージタウン大学教育・労働力センターから収集した、新しい2021年のデータからいくつかのハイライトは以下のとおりだ。

1. 全米の達成率53.7%は、大学の学位取得(45.7%)と価値の高い短期資格の取得(8%)の合計を反映している。大学進学率を高めるために最近注目されている「大学は出たが資格はない」層は、2021年には11.2%になっている

2. 25~64歳の成人の高等教育修了の上位5州・地域は、コロンビア特別区(72.4%)、マサチューセッツ州(62.1%)、ユタ州(61.1%)、コロラド州(60.5%)、ミネソタ州(60.2%)である
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翻訳=上西雄太

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