特徴は「副業転職」だ。約3カ月間、副業という「お試し」の形で働き、企業文化や働き方が合えば正社員として入社する。企業側にとっては、技術力が十分かどうかを見極めたうえで雇用ができるメリットがある。overflowの正社員も、半数が副業転職だ。
同社は、採用後の「人材の能力を引き出し」や「人材を繋ぎ止め」にも乗り出す。1月26日、新サービス「Offers MGR(オファーズ・マネージャー)」の事前登録を開始した。
主に3つの点を可視化する。
・業務内容:個人別でどのアクション(開発、デザイン、コミュニケーションなど)に時間を使っているのかを可視化。
・コンディション:先月や先週よりアウトプットが良いか悪いかを判断する。アンケート機能によって、心理的なコンディションも把握できる。
・生産性:リリースの頻度や変更に要する時間などを可視化。
1月26日に行われた記者発表で、overflowの鈴木裕斗CEOは次のように語った。
「リーマンショック後やコロナ禍をみていても、景気下降時は採用が抑制される傾向があります。また、社内にベクトルが向き、より筋肉質な経営をしていこうとする会社が増えます。
これらの背景を踏まえると、景気が不透明な2023年は『人的資本経営』がさらにですね進む1年になるのではないかと考えています。
そうしたなか、IT企業の人的資本経営を推進するOffers MGRを活用してもらいたい」
2023年中に、導入社数300社を目指すという。