Shopifyの「3人以上の会議禁止」令が合理的と言える理由

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たとえば大企業の最高執行責任者は、5人程度のチームが取り組んでいる内容、その目標や課題、協力の仕方、直面している制約についてまでは知らないだろう。知っているのは現場の社員とその上司だ。つまり、ハイエクの言う「特定の状況」について知っているのは彼らなのだ。会議の決定はこのレベルでこそなされるべきである。

最良の結果を引き出すために、マネジャーは上層部から与えられたルールに従っているかどうかではなく、そのチームがどれだけのパフォーマンスをあげているかによって評価されるべきだ。たしかにパフォーマンスを測るのは非常に難しいが、その困難に対処すれば、ミーティングを細かく管理する場合よりもはるかに大きな成果を企業として生み出せるだろう。

会議が無駄なものになり得るということをショッピファイは理解している。シニアリーダーは、どうすれば最も生産性を上げられるかを部下に指導することで価値を高められる。マネジャーたちが部下の時間をより有効に使えるようにするのを上層部が後押しするのは、理にかなったことなのだ。

スコット・ヒューマン・リソーシズ社の「5 Steps to Better Meetings」のようなすぐれた参考文献を配布してもいいだろう。

人事部もルールの施行や紛争の調停にあたるだけでなく、必要な援助を提供することもできる。いずれにせよ、上層部から下される指示は、特定の状況における現場のニーズや機会を理解したものではけっしてないだろう。

forbes.com 原文

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