松下奈緒が考える「自分も楽しめる」SDGsな行動とは

松下奈緒


俳優と音楽家、2つの才を如何なく発揮する彼女だが、自身は「共通点は、どちらも私ということ」と笑う。
 
「幼いころ、音楽を始めたときには、女優さんもやってみたいなと思っていました。そして、女優さんを始めたころには、音楽はもうずっとやっていたので。常に私のなかには、音楽とお芝居、二つのことがある。それぞれ別々に考えたほうがいいのかなって、思う時もありましたけど。今となっては、やっぱり両方とも私なんですよね。私自身が表現したことで、皆さんに楽しんでいただける……。そこは、音楽もお芝居も同じ、共通点。やりたいことをやらせていただけているって、すごく幸せなことだなって思っています」

彼女はさらに、人気の経済ドキュメンタリー番組のMCという別の顔も持つ。

「MCをさせていただいている番組で、SDGsに関して学んだことがたくさんあります。例えばペットボトル。普通にラベルを剥がして捨てたとしても、それが完全にリサイクルできるわけではないというお話があったんです。汚れやいろんなものが残ってしまって、完全には再生できないってことを初めて知りました。こういうことを知っていくことで、ちょっとでもラベルを綺麗に剥がしたり、洗ってから捨てたり……。心がけることが、SDGsに繋がる近道なんだなと思いました」



プライベートでは、料理と裁縫が趣味だ。料理の食材選びでは、賞味期限の近いものを選ぶよう心がけるなど、SDGsを意識した行動をとっているという。裁縫でも、楽しみながらSDGsを実践している。

「最近は、自分のライブの衣装を作ったりもしています。ドラマの撮影が落ち着いたら、今度はコートを作ってみたい。裁縫でも、SDGsは確実に広まっていて。最近増えているのがリユースの糸です。あとは、履かなくなったパンツをスカートに変えてみたり、着なくなった服のボタンを別の物に取り付けてみて、新しい組み合わせにして使ってみたりとかも。そういう、いろんな想像するのもすごく楽しいんですよ」

そして、最後に彼女はこう締めくくった。

「SDGsについて考えるとき、私は何ができているのだろう、何をしたらいいのだろと思い悩みますよね。SDGsには17のゴールがありますが、別々のことを言っているようであって、じつは全てが1つにつながっていて。巡り巡って、最終的には『地球の声を聞こうよ』という、そんなイメージがすごく強いんです。だから私は、地球の声に耳を傾けながら、自分も楽しみながら、できることを一つひとつ実践していきたい、そう思っています」

文=仲本剛 写真=秋倉康介 撮影場所=ITOCHU SDGs STUDIO

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