松下奈緒が考える「自分も楽しめる」SDGsな行動とは

松下奈緒

すっかり世間に浸透したSDGsという言葉。しかし、どれほどの人がその言葉の意味や内容を、理解し実践できているのか……。

SDGs=持続可能な開発目標。それは決して、国や企業だけが目指すゴールではない。いま、この星に生きる私たち一人ひとりが、たとえ「ちいさく」ても、できることを「ちょっとずつ」実行することが、求められている。

2021年末にスタートした「sdgs_media_japan」では、個人的で身近なSDGsを伝え、広めるために「いっしょに学ぼうSDGs!」と題し、発信力の高い俳優やタレントを、毎月一人ずつ紹介。日常生活のなか「自分たちの未来に共感」できるような、「ちいさくて」「ちょっとした」SDGsアクションを伝えている。


「SDGsの17のゴールって、別々のことを言っているようで、じつは、すべてが1つにつながっていると思っています」
 
始まったばかりの連続ドラマでヒロインを演じるいっぽう、間もなくスタートするライブツアーではミュージシャンとして舞台に立つ。そんな、マルチな才能を発揮する彼女は、SDGsについてこう持論を展開した。
 
松下奈緒、37歳。兵庫県出身の彼女は、高校在学中にコンテストでグランプリを獲得しモデルデビュー。いっぽう、母親の影響で3歳からピアノを始め、音楽大学に進学。また、小学生のころから女優になる夢を抱き、10代で女優デビューも果たす。2010年にNHKの連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』に主演し、女優としてブレイク。話題作に次々と主演、出演を続けながら、ミュージシャンとしてもシングル、アルバムを多数リリースしている。
 
そして2023年1月、出演する日曜劇場『Get Ready!』(TBS系)のオンエア開始と時を同じくして、14日からは1年ぶりのBillboard Liveもスタートする。
 
「日曜劇場『Get Ready!』に、私はオペナース・依田沙姫役で出演します。沙姫は、闇医者チームのオペナースで、執刀医は妻夫木聡さん演じる波佐間永介。本来、二人で手術を行うなんて、まずあり得ないんですけれど。そこを、二人で手術をしてしまうという点が、凄腕のところ、闇医者チームの腕の見せ所でしょうか。
 
オペで使う医療機器の名前はもちろん、手術をどんなふうに行っていくのか、実際の外科医の先生に来ていただいたり、看護師さんに色々教えていただきながら、ものすごく勉強して、撮影に臨んでいます」
 

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俳優として、ドラマの役どころを話してくれた彼女。すると次の瞬間、今度は音楽家の表情になって、ライブの見どころを説明し始める。
 
「14日のBillboard Live YOKOHAMAを皮切りに、およそ1年ぶりにBillboard Liveツアーを行います。70年代80年代の音楽をカバーしてみたり、いつも私がやらせていただいているホールでのコンサートとはまったく違ったものにしたいなと思っています。ステージと客席の距離感も近く、すごいミニマムな編成で、アットホームな印象のライブになるんじゃないかなって思います」
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文=仲本剛 写真=秋倉康介 撮影場所=ITOCHU SDGs STUDIO

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