仕事の障壁となる「努力のし過ぎ」 控えることで得られるもの

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やることを減らすことのメリット


私は数カ月前、チームのため熟練のカリキュラム設計者を雇った。彼女には経験や資格があり、賢い人で仕事をよく理解していたが、私は干渉し過ぎるようになった。私は、私のやり方でのデザインを彼女に教えようと、入社プロセスに数時間から数日間費やす予定だった。

そして予期していなかったことが起きた。私の家族の一人が他界し、私は家族と悲しい作業に徹する間、仕事関連の会議や議論を全て停止しなければならなかったのだ。

チームは私が不在の中、大いに輝いた。カリキュラム設計者の彼女が指揮を執り、効率的かつ効果的に仕事を進めたため、私は非常に感謝した。私は彼女の入社プロセスに、予定していたほど取り組まなかった。

彼女が私の考えと完全に一致するやり方をしたかというとそうではない。それでも、彼女の方法で全く問題はなかった。これは、私にとって大きな教訓だ。

仕事に復帰した私は彼女の邪魔をせず後ろから声援を送り、必要なときに時々指導するだけでよかった。言い換えると、努力を減らすことだ。

彼女のスキルや取り組みのおかげで、私は執筆や調査のためそれまで強く求めていた自由時間が持てるようになった。私の生活は中速車線に移り始めていると言える。

私は超人的な努力をしているわけでも高速で動いているわけでもないが、自分がリーダーシップの分野にさらに貢献していると感じる。全て、努力を減らすだけで可能になったことだ。

あなたも自分の時間の使い方を見てみよう。目が回るほど忙しく息もつけない場合、何をやめて、どこで減速できるだろうか? 努力を減らすことをイメージできるだろうか?

forbes.com 原文

翻訳・編集=出田静

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