「価値あるコミュニティーの形成は長い道のりになるため、忍耐力がない人には向かない」。こう語るのは、インフルエンサーマーケティング分野のコンサルタント、メレディス・ジェイコブソンだ。
電話インタビューに応じたジェイコブソンはアドバイスとして、自分のクライアントになってほしい人を見つけてアプローチするのは悪いことではないものの、皆を見込み客のように扱ってはいけないと語った。こちらが何かを必要としている時だけにアプローチするようでは、その関係性の価値は下がる。
「私をリンクトインに追加するなりすぐに営業の売り込みをかけてくる人がいると、きっとこの人は純粋な関係構築には興味がないのだろうと思ってしまう。私のことを数字達成に向けた駒としか見ていないのだろうと」(ジェイコブソン)
ジェイコブソンは、フリーランスのインフルエンサーマーケター向けのコミュニティー「ウィー・アー・ブースターズ」の創設者だ。登録する50人以上のマーケターの中には、セフォラ・コレクション、ネスプレッソ、ネットフリックスなどの企業のためのプロジェクトの企画・運営に携わった人もいる。自身もフリーランサーとして活動するジェイコブソンは、ソニック、ライブ・ネイション、オビア・ヘルス向けのインフルエンサー企画をサポートした経験を持つ。
以下はジェイコブソンによる、関係構築を成功させる4つのステップだ。
ステップ1 既存の関係を育てながら、新たな関係を構築し続ける
ステップ2 相手のニーズと自分の機会を特定する
ステップ3 自分の強みを活かして、相手のニーズに応える
ステップ4 可能なところで多様化させる
ジェイコブソンいわく、いったん相手の信頼を勝ち取れれば、ビジネス上の協力関係を築く可能性について、敬意を示しながら提案しても問題ない。以下に、ジェイコブソンによるアドバイスをいくつか紹介する。
話は率直に
「言葉巧みにビジネスの話に誘い込まれたように感じるのは、誰にとっても嫌なものだ。営業の売り込みをかけたい場合は、いきなり切り出すのではなく、まず相手に興味があるかを聞こう。相手が嫌がったら、それを尊重してあきらめること。決して食い下がったり、必死な様子を見せたりしてはいけない」