NASA「アルテミス計画」宇宙船に搭載された、意外な6つのもの

NASAの宇宙船「オリオン」のカプセルが地球に帰還し、着水成功した(Getty Images)


「アルテミスI」で宇宙に飛び立った6つのもの


宇宙飛行士のダミー人形:船長役の「ムーニキン・カンポス」をはじめ、「ヘルガ」と「ゾーハー」の3体の宇宙飛行士のダミー人形が、ロケットの操縦席に乗せられて宇宙に飛び立ちました。宇宙放射線の影響をテストするために、完全装備の宇宙服を着たダミー人形にはセンサーが取り付けられています。

キューブサット:キューブサットと呼ばれる靴箱ほどの大きさの小型探査機が、科学観測の目的で深宇宙に送り込まれました。

月の岩石:1969年、アポロ11号に搭乗して月面に降り立ったニール・アームストロングとバズ・オルドリンは、岩石のサンプルを採取して地球に持ち帰りました。今回、その一部が再度宇宙へと送られました。

植物の種:今回、さまざまな生物学の実験も実施されます。その一つとして、植物の種が月面に植えられます。月面初の植物として順調に成長することが期待されます。

「カリスト」ロッキード・マーティン、アマゾン、シスコの3社からの協力を得て、音声AI(人工知能)の「アレクサ」とビデオコラボレーションシステムの「Webex」を利用するシステム「カリスト」が、宇宙船「オリオン」に搭載されました。「カリスト」は宇宙飛行士と運用管制官が安全かつ円滑に任務を遂行できるようにサポートする目的で活用されます。

ぬいぐるみ:世界中で愛されている漫画キャラクターの「スヌーピー」とアニメキャラクターの「ひつじのショーン」のぬいぐるみも、宇宙飛行士のダミー人形に同伴して今回のミッションに参加しました。

世界経済フォーラムと「宇宙に関するフューチャー・カウンシル」による、宇宙産業との連携した取り組みについて、詳しくはこちらをご覧ください

(この記事は、世界経済フォーラムのAgendaから転載したものです)

連載:世界が直面する課題の解決方法
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文=Lukas Bester, Researcher, Writer, Sustainable Development Consultant in Emerging Markets, Freelance, World Economic Forum

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