ここで問題になるのが座席選びだ。先日、日本からホノルルへの便で筆者は失敗してしまった。珍しく旅程が確定していたので1週間くらい前に座席を指定し、そのまま放置してしまった。座席指定の時には周囲が空席だらけだったのだが、当日搭乗してみたら、3席ある窓際の列の通路側に座る筆者に対して、窓際の席に別の人が座っていた。
あらら……と思ったが、時すでに遅し。何と1つ前の座席は3席ともガラ空きだったのに移動は叶わない。結局、横になることができずにホノルルまで搭乗することになってしまった。
ここでの失敗は何だったかというと、それは「搭乗24時間前に座席を最終確認すること」を怠ってしまったことだ。ZIP AIRは、搭乗24時間前にいくつかのサービスが締め切られる。機内食やアメニティグッズの購入、パッケージの購入、そして事前座席指定や変更もできなくなる。
要するに、搭乗24時間前を過ぎると誰も座席の変更はできない。なので、24時間前に締め切られるギリギリに座席の状況を最終確認して、より空席の多い場所に自分の座席を指定することが何よりも重要なのである。
9月頃の機内の様子。乗客の搭乗前ではなく、全員の搭乗が終わり、離陸直前の機内
ここまで理解したら、ZIP AIRの「勝ちパターン」がある程度、見えてくる。これは私の周囲のジェットセッターたちもやっているのだが、まず出発24時間前になるギリギリの時点で航空券を購入する。
パッケージの割引は魅力ではあるが、それは選択せず、必要な預け入れ荷物の重さと個数を購入する(持ち込み手荷物は7キログラム×2個までは無料で含まれている)。そして機内食は購入せず、座席の指定は締め切りギリギリを待って3席空いている列を探してそこに自分の座席を押さえる。
「新幹線感覚」で行ける不思議さ
「えっ、機内食はどうするの?」という声が聞こえてきそうだが、これは事前にお弁当やサンドイッチなど食料を買って成田空港に向かおう。それをそのまま機内に持ち込めばいい。ドリンクはだめ。液体は出発の搭乗前検査で没収されてしまうので、搭乗前検査を終えてから出発ゲートそばの自動販売機か、売店でペットボトルを購入して機内に持ち込む。
ちなみに、ZIP AIRでは機内でのサービスがないかわりに、無料の機内Wi-Fiに接続してポータルサイトからスマホでドリンクやカップ麺などを注文することができる。簡単な食事や、JAL便でお馴染みの「うどんですかい」「そばですかい」なども注文することができる。
ただ、お茶や水などは日本国内で購入するよりは割高なので自動販売機などで買って持ち込んだほうがいい。実はハワイ在住者からすると機内販売のお茶のペットボトル300円というのは、ハワイで買うよりは安いので機内で購入するのもアリかなと思ってしまうのだが、日本国内で購入することを考えるとやはり少し高い。