幼児への体育指導などを行なうさわだスポーツクラブは、小児科医1014人を対象に子どもの風邪に関する調査を実施。
「風邪を引きやすい子どもに多くみられる特徴」について尋ねると、最多が「生活リズムが乱れている(夜更かしなど)」の回答で46.8%。続いて「食べ物の好き嫌いが多い」(38.8%)、「あまり運動をしていない」(33.2%)、「食事の量が少ない」(31.4%)、「睡眠時間が短い」(30%)という結果に(複数回答可)。
「子どもが風邪をひかないために特にどのようなことに気をつけるべきか」という質問には、「こまめに水分をとる」が1位で46.5%、続いて「朝ごはんをしっかりと食べる」(45%)、「正しい方法で手洗い・うがいをする」(44.5%)、「室内遊びだけでなく外遊びもする」(34%)、「汗をかいたままにしない」(17.9%)という回答が並んだ(3つまで回答可)。
さらに、適度な運動習慣を持つ人は免疫力が高いため感染リスクが低いと言われていることから、風邪予防に運動は重要かを聞いたところ、「とても重要」(45.7%)と「ある程度重要」(47.1%)の回答が合わせて9割以上に。
理由としては、「心肺機能が高まるため」(58%)が最も多く、「発汗機能(体温調節機能)が発達するため」(53.1%)、「体温が上がるため」(42.6%)、「筋力が高まるため」(27%)、「全身持久力が高まるため(19.9%)」が続いた(複数回答可)。
厚生労働省によると、日本の共働き世帯の割合は66.2%(2019年時点)。平日には保育園や幼稚園が終わってから、休日には溜まった家事や体を休める時間の合間を縫って、子どもを外遊びや運動に連れ出している親もいるだろう。
公園やスポーツ系の習い事に繰り出す子どもに付き添いながら、思わずため息をついているあなた。思い出してほしい、その努力は子どもの運動機能発達だけでなく、風邪予防にも役立っているということを。