世界の創造的なリーダーが持つ5つの習慣

Jeff Bezos / Getty Images


3. 情熱が舞い降りるまで待つ


ジェフ・ベゾスは5歳のとき、ニール・アームストロングが月面に降り立つのを見た。これが、生涯にわたり宇宙探索に対する情熱を持つきっかけとなった。ベゾスはこの出来事を思い出し「情熱は自分で選ぶものではなく、情熱に選ばれるものだ」と語った。

ベゾスによると、情熱と才能が交差する機会を逃さないことが重要だ。ベゾスが説明している手法は「情熱を持てるものを探せ」という標準的なアドバイスとは非常に異なる。

キャリアに目的や情熱を見つけるためには、自分から追うのをやめて耳を傾けることから始めよう。

4. 知ったかぶりではなく知りたがりになる


ベゾスは熱心な読書家で、こうした習慣はビリオネアのウォーレン・バフェットやマイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)など、成功を収めた多くのリーダーと共通だ。

ナデラは、知ったかぶりと知りたがりの2つのタイプがいると語っている。彼によると、キャリアを成功させる上でより有利な立場にいるのは後者だ。

ナデラの意見は、アマゾンのリーダーシップの指針の一つである「Learn and Be Curious(学び、好奇心を持て)」と呼応している。リーダーは学びをやめず、常に自己改善を目指す。学びをやめた瞬間に成長は止まるのだ。

5. 限界を設けない考え方を培う


成功を収める人は、現状に不満を持つドリーマー(夢見る人)で実行者だ。ベゾスは、世の中ではさまざまな方法で「普通の人」になることが求められると語った。彼は「そうさせない」ことを勧めている。

他の人のように普通になり、現状を維持することは簡単だ。しかし、創造的なリーダーの大半は、解決策が必要な問題を見出すことで成功している。

問題は多くの場合、個人的な不満として現れる。ある航空会社が英領バージン諸島への便を欠航にした際、リチャード・ブランソンと呼ばれるある乗客は、自分を待っている恋人に会えないことに不満を感じた。

彼は他の乗客らに対し、飛行機をチャーターするため金を出し合う意思があるか尋ねた。こうして、乗客らは時間通りに目的地に着いた。

航空業界での経験はなかったものの、ブランソンはこの分野で事業を始めることを決めた。これこそ、限界を設けない考え方だ。

現時点では目標を達成するためのコネや資金、経験はないかもしれないが、夢に向かって小さいステップを複数踏んでいくことで毎日夢に近づくだろう。あなたの障壁となる唯一の制約は、自分自身が課すものだ。

ベゾスはかつて「月に行くというアイデアはどう見ても不可能なことと考えられていたため、不可能性の比喩として使われた」と記し「このことから、心に決めたことは何でもできるということを学んでほしい」と述べている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=出田静

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