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ビジネス

2022.11.25

世界的に支持されるVTuber事務所「ホロライブ」、起業家「YAGOO」が挑む次の一手 カバー谷郷元昭

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カバー 谷郷元昭

発売中のForbes JAPAN2023年1月号の特集「日本の起業家ランキング2023」で3位に輝いたのは、VTuber「ホロライブプロダクション」を運営するカバーの谷郷元昭。

チャンネル登録者数が累計7000万人を誇るホロライブ。舵を取る「YAGOO」こと谷郷は、すでに次の世界観の実現に目を向けている。


「YAGOO! YAGOO! YAGOO!」
 
2022年8月5日からの3日間、米国カリフォルニア州サンノゼ市で北米最大規模のアニメイベント「Crunchyroll EXPO2022」が開催された。2日目、ある会場にTシャツ姿の日本人がサプライズ登場すると、観衆にどよめきが起こった。姿を見せたのがVTuber「ホロライブプロダクション」を運営するカバーの谷郷元昭だとわかると、どよめきが歓声に変わる。谷郷がおずおずと右手をあげると、会場にYAGOOコールが響きわたった。

谷郷は「タニゴウ」と読む。しかし、VTuber界隈では「YAGOO」と呼ばれ、VTuberたちに優るとも劣らない知名度を誇る。

会場に足を運んだ谷郷は、ファンの熱量をひしひしと感じていた。YAGOOコール以上にそれを実感したのは、CrunchyrollEXPO 2022に併設されていた同人系イベントの様子だった。

「Myth(ホロライブEnglishのユニット)の同人グッズがたくさん並んでいて、同じ推しのTシャツを着たファン同士が盛り上がっていました。VTuberのライブ配信は、コロナで人と人が直接触れ合いにくくなった状況が追い風になった側面があります。しかし、みなさんが盛り上がっている様子を見ると、リアルのイベントが再開されて本当によかったなと」

日本でもリアルのイベントは再開されており、同様に熱心なファンが詰めかけている。ただ、谷郷にとって海外での盛況ぶりは特別な意味があった。

「最初から世界に展開したいと考えていました。漫画やゲームはもともと日本が得意としていた領域ですが、中国や韓国からも人気コンテンツやプラットフォームが出てくるようになった。そのなかで、VTuberのファンが日本のみならず海外にも広がっているのは素晴らしいこと。喜びもひとしおです」

世界ナンバーワンのVTuberを輩出


世界を席巻しつつあるVTuberとは何なのか。なじみのない人のためにここで基本から解説しておこう。

簡単にいうと、VTuberはバーチャル版のYouTuberだ。一般的なYouTuberが生身の姿で動画を配信するのに対して、VTuberは顔出しをせずに2Dや3Dのアバターで配信する。配信者の姿は見えないが、声は基本的に本人のもので、アバターもモーションキャプチャで本人の表情や動きが再現される。

VTuberは、YouTubeなどの動画共有プラットフォームでゲーム実況や音楽ライブ、トークなどを配信する。視聴者からの投げ銭やリアルイベント、グッズ販売などが、VTuberが所属するプロダクションの収益源になる。
次ページ > 強みはモーションキャプチャを使った3D配信

この記事は 「Forbes JAPAN No.101 2023年1月号(2022/11/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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