復刻レコードプレイヤー人気に見るデジタル全盛時代における「アナログ」の魅力

オーディオテクニカのポータブルアナログレコードプレイヤー「サウンドバーガー(AT-SB2022)」


Bluetoothがアナログ再生の手間を解消


音楽の聴き方が多様化する中で「アナログレコードならでは」といえる魅力はどこにあるのだろうか。

一番の魅力はやはりレコードそのものに強い存在感があることだろう。個性的な紙ジャケットのアートワークには、アーティストや作品のことを知らなくても惹かれてしまうことがあるし、気に入ったレコードのジャケットは部屋の目立つところに飾りたくなる。また最近は塩化ビニール素材の盤を鮮やかに着色したカラーヴァイナルも数多く制作されている。


華やかで個性的なジャケットのアートワーク、レコード盤のデザインが楽しめるのもアナログレコードならではの魅力

アナログレコードは盤のサイズが大きく、再生時に頭出しの手間がかかることがデメリットであったことからCDに取って代わられた。CDは小さく持ち運びやすかったことから、いつでもどこでも音楽が聴けるメディアとして若い音楽ファンに支持された。筆者の周りには、部屋にCDが再生できるオーディオコンポやラジカセを持っていなかったり、持っていてもほとんどポータブルCDプレイヤーとイヤホンの組み合わせで音楽を聴く友人もそれなりに多くいた。

オーディオテクニカのサウンドバーガーは、アナログレコード再生を「いつでも・どこでも」楽しめる高い可搬性能を備えている。その上、一般的なアナログレコードプレイヤーが必要とするアンプとスピーカーによるコンポーネント一式を揃える必要がない。Bluetoothに対応するワイヤレスヘッドホン・イヤホン、ポータブルサイズのスピーカーが使えるのだ。

長く楽しめる高いメンテナンス性


筆者も発売日にサウンドバーガーを入手した。以来、アナログレコードのコレクションを引っ張り出して、Apple(アップル)のワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」や、Sonos(ソノス)のワイヤレススピーカー「Roam」と組み合わせて楽しんでいる。


Bluetoothに対応するワイヤレスヘッドホン・イヤホンでアナログレコード再生が楽しめる手軽さもサウンドバーガーの魅力だ
次ページ > 若い音楽ファンを獲得できるか

編集=安井克至

ForbesBrandVoice

人気記事