経済・社会

2022.11.10 09:30

NY市が給与透明化法を施行、公正な給料のために実践すべきこと


3 社員間での給与の公開を促そう


組織は、給与に関する会話を促進する必要がある。世界各地の社会や文化によっては、給与に関する話題はいまだにタブーとなっている。社員が率直かつ明確に給与について話す機会を創出しよう。コーチングや能力開発といった形で社員をサポートする必要があり、そこに給与や報酬に関する会話をどう切り出すかのアドバイスを盛り込むべきだ。

グラスドアがおこなった調査によると、労働者の69%が、自身の職種における賃金の平等について、もっと理解しておくべきだったと回答した。

労働組合に加入する動機のひとつは、賃金の平等などの「禁忌」とされる話題で、臆せずに会話ができることだ。多くの企業は、給与に関する社員同士の会話を抑え込み、これが不平等と秘密主義を利することになっている。噂話と誤情報の文化をはびこらせるのをやめ、給与に関して社員のあいだの会話や率直な議論を促すことは、職場での平等を実現するために不可欠な要素だ。

forbes.com 原文

翻訳=的場知之/ガリレオ

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