この報告書の研究は、TRB、米国運輸省道路交通安全局(NHATSA、National Highway Traffic Safety Administration)、GHSAの協力による「行動学的交通安全共同研究プログラム」(Behavioral Transportation Safety Cooperative Research Program)によって実施された。交通安全に関する行動学的なテーマについて理解を深め、実践的な解決策を提案するための研究を行うのがプログラムの目的だ。
最近のTRBの報告書の所見は、2020年のGHSAから出された「Understanding and Tackling Micromobility: Transportation’s New Disruptor」(マイクロモビリティの理解と取り組み:輸送の新しい混乱要素)に類似しているとGHSAは述べており、マイクロモビリティの急速な成長がもたらす課題を特定し、脆弱な道路利用者をほとんど保護できていない場当たり的なアプローチとなっていると結論づけている。
報告書では、対策が必要な要素として、以下のようなものが挙げられている。
・明文化された規制が、州や地域によって異なり、何が許可され、法執行官が何に対処できるかを一般の人々が知ることを困難にしている
・規制や安全情報を伝えるための効果的な教育
・データ収集方法の改善。普遍的な報告基準がないため、小型モビリティが関与した事故や負傷が十分に報告されていない
・安全に分離され保護されたインフラストラクチャ(路面、路肩、駐車施設 etc)
GHSAのアドキンスは「誰もが道路上で安全を感じられる権利があります。私たちはこの増加する移動手段の安全を優先させるためにもっと努力しなければなりません」と付け加えた。
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(forbes.com 原文)