2.あなたは変革の代理人か?
リーダーは、チームを変革に導き、変革を通して成功させることができなければならない。変革の担い手になるのは簡単なことではない。あなたは変化に対してオープンマインドで接し、その過程に徐々に慣れて行こうと考える。突然の変化でみんながパニックにならないようにしたいのだ。そして円滑で、思慮深く、穏やかな移行を望んでいる。
控えめだが目立つ方法で変化を導入するためのテクニックの1つは、1対1やグループミーティングで発言することだ。他の人が考慮していない概念を示して、自分と聞き手が共有している目標を強調するのだ。自分の提案を検証可能な証拠で裏打ちすることで、チームメイトを置き去りにすることなく意思決定に影響を与え、同時に管理職の役割を果たす準備ができていることを示すことができる。
3.自分の成果を測定できるか?
管理職を志望する場合、その主張を数字で裏づけたいものだ。これには、統計値から年次の業績ランクまで、あらゆるものが含まれる。数値をすぐに示せるようにすることで、新しい役割を与えられれば貴重な存在になれると関係者に納得させることができるだけでなく、その新しい役割に志願する前に準備ができているかどうかを自分で判断することもできる。
そうした指標で自分のことを考えたことがない? 最初からやり過ぎる必要はない。ただ、ほとんどどんなものでも測れるということを覚えておいて欲しい。たとえば、毎年、販売目標を超えてボーナスを獲得していることを紹介するのもよいだろう。あるいは、高いCSAT(顧客満足度)を貰って、カスタマーサポートの年間最優秀賞を3回連続で受賞したと言っても良いだろう。もしかすると、過去2年間に10回、プロジェクトチームのリーダーに選ばれたこともあるだろう。これらはすべて測定可能で、記憶に残る記録だ。
もし、測定可能な方法で成果を示すのが難しすぎると感じたら、どうすればいいのだろう。管理職の募集に応募するのはまだ早いのかもしれない。その場合は、より多くの仕事やリーダー的な仕事を引き受けて、自分の熟練度をアピールしてみるのはどうだろう。そして、プロフェッショナルな成長のために時間を投資すること。リーダーは自分のスーパーパワーを生かしながら、新しいリーダーシップのスキルも学んでいくのだ。
自分自身を振り返ることは、必ずしも楽しい作業ではないかもしれないが、準備不足でマネジメントの世界に飛び込むことを避けるためには役立つ。自己認識することは、部下を持つ管理職としてのパーソナルブランドを構築するために非常に重要だ。自分にとって無理な誘いを受けて大失敗するくらいなら、ディレクターやスーパーバイザー、チームリーダーといった肩書きを得るのは待ったほうがいい。
ここまでに挙げた3つの質問に正しい答えが出せるようになったら、自信を持って最初の一歩を踏み出して欲しい。
(forbes.com 原文)