「MEET UP」は、数回に渡ってプロジェクトに携わったメンバーを全員集めて実施する半年に1回を目安としたイベントだ。「CEOランチ」と「チーム内ランチ」が指名制なのに対し、「MEET UP」は任意参加で、いずれも参加費や食事代は会社負担として、出席ハードルを下げることに努めている。
MEET UPの様子。モニターではメンバー紹介や、会社の取り組んできたプロジェクトを上映
普段関わりがなく「名前は知ってるけど、何をやってる人かはわからない」といったメンバー同士が顔を合わせ、コミュニケーションをすることで会社の全体像を掴んでもらえたり、モチベーションを上げることができる。
その際に、ちょっとしたギフトを用意しておくとエンゲージメントが高まるのではないかと思い、先日開催した「MEET UP」では、ZoomやSlackなどのプロフィール画像に使える「スタッフ一人一人のオリジナルイラスト」を、手紙とあわせてプレゼントした。
MEET UPで配布した「スタッフ一人一人のオリジナルイラスト」
ほかにも、自分が行きつけにする「パーソナルサウナ」「バー」「クラブ」といったレコメンドスポットのフリーチケットも用意。感性の共有は、会社の風土やビジョンへの共感にもつながるのではないかと思う。
MEET UPに際して特別に用意してもらった、ショットバー「西麻布倉庫」とクラブ「VENT」の特別チケット
こうした取り組みは、人事担当が主体となってただ実行するだけでなく、実施後に参加者からフィードバックを受け、オンボーディングの効果確認や課題の発見に繋げている。まだ始めて1年程度だが、不必要な対面は減らし、必要な対面は何かを問い続け、マネージメントやコミュニケーション活性化をしていくことが、数年後の会社やプロジェクトチームの向上に繋がっていくのではないかと考えている。
コロナ禍によって社内のコミュニケーションの在り方は大きく変わり、そこに発生するストレスもまた大きく変化してきている。コロナ前のように原則出社に戻す企業もあれば、新しい仕組みを作り、ハイブリッドな働き方を実践する企業もある。業種、業態、従業員数など環境によって対応は様々だが、従業員のストレスをどのように解消するのか、多くの企業がいま岐路に立たされているのではないだろうか。
連載:砂押貴久のエモーショナルライフ
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