3. カリーナ星雲の宇宙の崖
おそらくこれまでウェッブ望遠鏡が撮影した中でもっとも象徴的な画像であるこのカリーナ星雲の合成画像(上)には、チャンドラから得たピンクのデータのレイヤーが含まれている。この画像に見える10か所ほどのピンクの領域は、非常に若い恒星の位置を正確に捉えている。それは、生まれたばかりの原始星は古い恒星よりもX線波長としてずっと明るい色だからだ。
これは、かつて他の望遠鏡で複数回撮影されてきた、宇宙領域で起きているさまざまなプロセスを解明するために、異なる波長がいかに役立つかを示す貴重な例だ。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)にNASAのX線観測衛星チャンドラのX線レイヤーを加えたカリーナ星雲の合成画像(X-RAY: NASA/CXC/SAO; IR [SPITZER]: NASA/JPL-CALTECH; IR [WEBB]: NASA/ESA/CSA/STSCI)
4. 銀河団SMACS J0723
この画像はここ数年の天文学の世界でおそらく最も重要なものであり、それは天文学者たちがこれまで見たことのある最古の恒星や銀河を見つけるのに役立っているからだ。チャンドラとウェッブのこの合成画像では、前者による青いレイヤーが銀河団中央の高温ガスを表している。
天文学者がウェッブ望遠鏡を使ってますます多くの天体を観測するにつれ、チャンドラおよびハッブル宇宙望遠鏡との連携がもっと多く行われることが期待される。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)にNASAのX線観測衛星チャンドラのX線レイヤーを加えた銀河団、SMACS J0723の合成画像(X-RAY: NASA/CXC/SAO; IR [SPITZER]: NASA/JPL-CALTECH; IR [WEBB]: NASA/ESA/CSA/STSCI)
澄み切った空と大きな瞳に願いを込めて。
(forbes.com 原文)