・データリーダーは競合を打ち負かしている。データリーダーたちが、自社が競合他社よりもほぼ常に優れた意思決定を行っていると回答する率は5.7倍にも達している。また、今後数年間、市場で競争し成功できるほど、自分の組織が非常に強い立場にあると考えるデータリーダーの割合は、4.5倍となっている
・データリーダーは、データの運用とマネタイズに積極的に取り組んでいる。また、データリーダーは、データのマネタイズが増加傾向にあり、その成長が早いと回答するものが多い。データ資産の38%以上を運用し、データマネタイゼーションによる収益も2.3倍となっている
ユニークな洞察
膨大な量のデータを前にして、既存のデータセキュリティ、プライバシー、およびコンプライアンス要件のバランスをとりながら、価値とインテリジェンスを抽出しようとすると、データ管理者は大きなプレッシャーにさらされる。しかし調査結果によれば、そのプレッシャーは必ずしも悪いものではないようだ。データイノベーションのリーダーとされた企業の67%は高いプレッシャーを感じているが、成熟しつつある中間的な企業では41%、成熟し始めたばかりの企業では15%しかプレッシャーを感じていない。
Splunkの最高戦略責任者であるアンマー・マラカは次のように語っている「本当に興味深かったのは、リーダー(すなわちデータの扱いに精通している企業)と、データの活用を始めたばかりの企業の間で、(前述の6つの指標のうち)いくつかの指標がいかに大きな影響をおよぼしているかということでした。経済的な影響や経済的な利益が実際にあり、明暗を分けることになっていたのです」
マラカによれば、このレポートで彼が得た最大の洞察の1つは、結果的にうまく行っている顧客は、ユースケースとデータで達成したい結果にフォーカスしている顧客だということだ。彼によると、これまでは多くの企業やベンダも、問題をインフラストラクチャとツールの観点から見ていて、データのユースケースはやや後付けだったという。