メーガン妃、帰国した英国で「冷遇」 番組用に隠しマイクと勘ぐりも

Photo by Ben Stansall - WPA Pool/Getty Images

2年あまり前に英王室の主要メンバーから退いたヘンリー王子とメーガン妃が、エリザベス女王の死去を受けて帰国した英国で、一部の国民やメディアから再び冷淡な扱いを受けている。

この週末には、メーガン妃が10日、ロンドン郊外のウィンザー城の外で、集まった一般の弔問者たちとあいさつを交わした際の動画がネット上で拡散した。その中では、女性3人が、握手しようと手を差し出したメーガン妃に対して、冷たくあしらうような素振りを見せている。

さらにソーシャルメディアでは、メーガン妃の喪服の腰あたりに薄く四角形のしわができていたことから、隠しマイクを着けていたと決めつけて非難する声も上がった。Netflixのドキュメンタリー番組のために、夫妻が素材を集めていたという根拠のない臆測も飛び交った。

メーガン妃は、2020年にヘンリー王子とともにフルタイムの現役王族の生活から身を引き、北米に移住してから、英国では人気が急落している。さらに昨年、夫妻がオプラ・ウィンフリーとのインタビューで王室でのメーガン妃の扱いについて暴露し、一部の王室メンバーから差別的な発言もあったと主張したことで、さらに反感を買った。

ユーガブが5月に実施した世論調査によると、メーガン妃に好感をもつ英国民はわずか25%だった。

ヘンリー王子とメーガン妃に対する疑念の一部は、英国を離れてからの夫妻のビジネスや、肩書や地位で利益を得ているのではないかという懸念に根ざしている(夫妻はSpotifyやNetflixと数百万ドル規模の独占契約を結んでいる)。

またメーガン妃に関しては、黒人系であるために国民やメディアから不当に扱われているという指摘もある。ヘンリー王子はウィンフリーとのインタビューで、英国を離れる決断をした理由について、英国でメーガン妃が直面した人種差別が「大きな部分」を占めると明かしている。

夫妻はエリザベス女王の容態が急変した先週、いくつかの行事に出席するため欧州を訪問中だった。19日にウェストミンスター寺院で行われる女王の国葬まで、英国に滞在するとみられている。(メーガン妃は公式な服喪期間中、Spotifyの自身のポッドキャスト番組「Archetypes」の新エピソード配信を控えている)。

英国のテレビ番組司会者、ピアーズ・モーガンはニューヨーク・ポスト紙の最近のコラムで、ヘンリー王子は妻が英王室について発言するのを「抑える」べきだと主張。また、近く刊行予定のヘンリー王子の回顧録は王室にとって「破滅的」なものになると予言し、もし父(チャールズ新国王)を敬う気持ちがあると本当に信じてもらいたいのなら、ペンギン・ランダムハウスとの巨額契約を破棄して出版をキャンセルすべきだと訴えている。

forbes.com 原文

編集=江戸伸禎

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