経済・社会

2022.09.22 13:00

イランが戦闘用ドローンをロシア側に納入、役に立つのか?

Getty Images


専門家によれば、ウクライナでの戦争は、アメリカが20年間使用してきた戦闘用無人機の開発にロシアが失敗したことを示したという。「彼らは、ウクライナとの戦争のために、大量にこれらの無人機が必要であることを理解している 」と軍事アナリストは述べる。
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ロシアがこの問題で支援を期待できるのは、中国とイランだけである。しかし、中国は世界のサプライチェーンに深く関わっており、ロシアに無人機を供給することで米国から制裁を受けることを望んでいない。

そこで、そうした問題を抱えておらず、パワーと軍事的な能力がすべて国内に集中しているイランが残った。それはまさしくロシアが必要としているものである。さらに、イランはロシアの同盟国であるので、ロシアにとってイランの助けを得るのは唯一現実的な選択肢だ。

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イランとロシアの核合意(2022年6月23日)/ Getty Images
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無人機製造のカギは「半導体の定期的出荷」


イランは、制裁下で国内産業が発展した国として非常に興味深い例である。加えて、その産業発展は現在も非常にうまくいっている。

米国や同盟国からのHIMARSやその他の長距離兵器によって、ウクライナはロシアの司令塔や兵站ルートを複数破壊することができた。かたやロシア側の最大の問題は、敵陣後方の目標を攻撃し、長距離兵器を破壊することができる長距離無人機をあまり持っていないことである。

無人機がなければ、ウクライナ側の陣地強化や物資補給を防ぐこともできない。逆にウクライナ側は特殊な対空電子システムによってロシアの無人機を撃墜し、金属くずにできる。

それもあってロシアは必要な無人機の国内生産体制を確立しようとしているが、西側の制裁と輸出規制がそれを阻んでいる。情報アナリストによると、半導体の定期的な出荷が無人機製造のカギになるという。

チップ(半導体の小片)は、非軍事製品はもちろん、誘導ミサイルから飛行機、戦車まであらゆるものに必要だ。ある軍事専門家によれば、ロシアは闇市場に頼っているが、それだけでは不十分だ。

情報アナリストたちは、ロシアへの無人機の納入が、現在イランと世界の指導者たちの間で進められている核兵器交渉に影響を与えることはないだろうと述べている。この核兵器交渉は、イランが核爆弾を迅速に組み立てる能力を破壊するという、まったく異なる目標を持っているからだ。しかし、イランとロシアの軍事的な結びつきは、米国とその同盟国にとって決して愉快な展開ではない。

プーチンはほとんど気づいていないが、イランとの取引はロシアの評判に打撃を与えるものである。自らを「世界の第2軍」と位置づけるロシアは、必要な兵器を十分に持っていないため、防衛技術の発達した国々に助けを求めざるを得ない。




Forbes Uklaineの記事からhttp://www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳し、編集部で編集を加えた。

Forbes Uklaine 原文

編集=石井節子/伏見比那子

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