フォローアップのメールを感謝のメモとしてではなく「インパクトメール」として考え、面接について振り返った後に自分の主張を行う機会として活用すること。出会った人それぞれにメールを書き、具体的な会話に合わせた内容にするのが理想だ。
内容は、面接を通して学んだ相手のニーズに基づき面接官の意思決定に影響を与えるものとすべきだ。この学習プロセスでは、情報収集を行う探偵のような心持ちになり、面接では効果的な質問をすること。また、面接の最後に次の2つの質問をすることで不幸なサプライズが訪れる可能性を最小化し、さらには不採用を採用に変えること。
・「御社の求めているものを明確に理解するため尋ねたいのですが、御社が他に面接されている候補者と比べて私はどうでしょう?」
・「私の選考を先に進めることについてどう感じていらっしゃいますか?」(パネル面接の場合、答える前にパネル内で議論が必要なのでこの質問はしないこと)
内定を得られる可能性がほんのわずかだがある場合(つまり、面接官があなたとの間に対人関係の面で問題があると感じていて答えづらいと感じていない場合)は、こうした質問に対し率直な答えが得られるだろう。(つまり、尋ねることで失うものはない)
そのプロセスで、相手には今からでも対処できる懸念があることが分かるかもしれない。
ここでは、ここでのアドバイスを実践するよう勇気づけられるような実際の顧客の例を3つ挙げる。
1. 「この仕事を以前したことがある候補者に傾きある」
将来上司になる可能性がある面接官と面接した私の顧客は、最後に「他の候補者と比べて自分はどうか」の質問をした。面接官は、彼女が上位2人の候補者の一人だと答えたものの、もう一人の候補者は過去にその仕事をしたことがあり、彼女にはその経験がなかったため他方の候補者に傾いていると述べた。
私の顧客はこの時点では反論できなかったものの、自分には他の候補者に提供できないような彼女独自の強みがあることをインパクトメールを通して説明した。彼女はこのプロセスで、自分が以前同じ役割をこなしたことがないという事実を取るに足りないものに変えたのだ。彼女は、この会社から内定を得た。