面接での不採用を採用に変える方法

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2. 「適切な経験がない」


私の顧客の一人は、マーケティング部長の役割を巡って数回面接を重ね、内定を受けるだろうと考えていた。

しかし最終面接で「私の採用を先に進めることについてどう感じますか」との質問をすると、執行副社長が「あなたの採用は進めません。当社では単にマーケティングに優れた人だけでなく、データを見て、それに合わせてチームを導くことができる分析面の経歴も持ち合わせた人が必要で、あなたにはそれがないからです」と答えたため、顧客は驚いた。

私の顧客はこの反論を予想していなかったため良い答えができなかった。しかし彼は面接後、自分の分析スキルを強調し、執行副社長から送られるデータを分析してこの能力を示すことを提案する強力なインパクトメールを書いた。

執行副社長はその1週間後、彼の提案を受け入れた。私の顧客は素晴らしい分析を作成し、それを執行副社長に提出してその内定を獲得した。

3. 「あなたの採用は見送ります」


私の顧客は、丁寧な口調ではあるが断固とした不採用の手紙を受け取った。そこには、その会社が異なるスキルセットを持つ候補者を求めていると説明されていた。しかし私の顧客は、自分がこの仕事に就けばすぐに良い結果を出せることが分かっていたため、この会社が間違いを犯していると感じた。彼女は電子メールで次のように述べた。

「率直なお言葉に感謝します。御社のメールからは、非常に高い技能を持った候補者を見極めつつあるように見受けられます。しかし私には、競合相手に差をつけ、素晴らしい結果を出すのに非常に適した位置に着けるような多様な経験があることを指摘したいと思います。特に、次のような点を意思決定の中で考えていただければ幸いです」

それから彼女は、他の候補者に対して自分の強みとなると感じた特定の長所や経験を5つの簡潔な箇条書きにまとめた。その結果、この会社は彼女にもう一度面接を依頼し、彼女は最終的にこの内定を得ることができた。

forbes.com 原文

翻訳・編集=出田静

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