本研究は、Factor 1特性が被害者にとって最も有害であることを初めて実験的に明らかにした。これらの特性は、虐待者が長期的に虐待関係を継続することを助長するだけでなく、被害者の心的外傷後ストレス障害(PTSD)の悪化にも寄与する。
「これらの特性は精神病質者が他人の身振りや言語(たとえば愛情表現)などを真似て被害者やその支援ネットワークを操り、偽る能力も高めます。一方、Factor 2特性は、精神病質者が被害者を戦略的に食い物にする能力を阻害すると考えられています」とヒューメニーは説明する。
ヒューメニーは、自身の研究結果が示唆していることに関して楽観的だ。
「この研究はサイコパシーの構成概念およびサイコパシーの構成概念にとって感情的、対人的な特性の方が犯罪あるいは反社会的特性よりも本質的であるかどうかを再検討するきっかけを与えました」とヒューメニーはいう。
この研究は、女性嫌悪殺人や女性に対するヘイトクライム、および#metoo運動が増加し、虐待の危険信号を見つけるために被害者中心のアプローチの採用が叫ばれている現在、特に有益だ。
親密なパートナー間の虐待を経験している、あるいは経験したことのある人のためにヒューメニーは以下を推奨している。
「親密なパートナー間の虐待の治療あるいは回復方法を探している人には、地域の虐待支援組織かホットラインの利用をお勧めします」とヒュメニーはいう。「カウンセリングは、虐待行動の危険信号と健全な対処方法への認識を高めます。支援グループは安定した力になってくれるSNS、回復プロセスへの助言、実用的なサポートの情報源なども教えてくれます」
カートニー・ヒューメニーが彼女の最新研究について話したインタビューの全編はこちら(Why a relationship with a psychopath can be so hard to get over)で見ることができる。
(forbes.com 原文)