テクノロジー

2022.09.09 18:30

もう落とさない!第2世代AirPods Proは紛失防止機能も充実

アップルが発表したアクティブノイズキャンセリング機能を搭載する第2世代の「AirPods Pro」

アップルが発表したアクティブノイズキャンセリング機能を搭載する第2世代の「AirPods Pro」

アップルが日本時間9月8日に開催したスペシャルイベントの冒頭、ティム・クックCEOは同社製品の特徴について「直感的で使いやすい。ハードウェアとソフトウェアがユニークに連係し、驚くほどにパーソナル。日常生活に欠かせない価値を提供する」ようにデザインされていると語った。ワイヤレスイヤホンの「AirPods」はそれを最も強く感じさせるプロダクトだ。

今回のイベントで、新しいアクティブノイズキャンセリング機能を搭載する第2世代の「AirPods Pro」が発表された。日本では9月23日に3万9800円(税込)で発売される。

アップルのAirPodsが人気を集める理由


かつてイヤホンといえば音楽を聴くための趣味のアイテムだった。今ではスマートフォンで音楽やその他のエンターテインメントコンテンツのサウンドを聴くためだけでなく、マイクを搭載するイヤホンについては音声通話にも使われている。特にパンデミックの期間に在宅勤務の時間が増えて、コミュニケーション用のツールとして新しくイヤホンを買ったという方も多いと思う。

そしてスマホやPCとケーブルでつなぐ必要のない、左右独立型のワイヤレスイヤホンがいま人気のメインストリームだ。アップルのAirPodsシリーズもよく売れている。

人気の理由はiPhoneとの連係がとても優れているからだ。Bluetoothの技術によりワイヤレス伝送を実現するイヤホンなどオーディオ機器は、音声を送り出すスマホとペアリングしてから使う。AirPodsの場合、iPhoneと組み合わせることによって機器同士を近づけるだけで簡単にペアリングが完了する。


iPhoneやApple Watchなど、Bluetoothオーディオに対応するアップルのプロダクトとの親和性がとても高いところがAirPodsシリーズの大きな魅力だ

さらに独自のソフトウェアが実現する「自動切り替え」機能により、同じユーザーのApple IDを使ってサインインしているデバイス間で、AirPodsを自動的に切り換えながら使える。例えばMacで音楽を聴いている最中、iPhoneに電話がかかってくれば自動的にAirPodsの接続をiPhone側に切り替えて電話に出られる。

第2世代機はノイズキャンセリング性能が2倍に


アップルのAirPods Proは、ユーザーがイヤホンを使用する環境周辺のノイズを電気的な処理によって消音できる「アクティブノイズキャンセリング機能」を搭載する機種だ。AirPods Proは第2世代への進化を迎えて、アップルの独自開発による「Apple H2」チップを搭載。前世代と比べてノイズの消音性能が約2倍になった。


最新世代のApple H2チップを搭載。ノイズキャンセリング機能の強度が約2倍に向上した

アクティブノイズキャンセリングをオンにするとイヤホンに内蔵するマイクで環境音を集めて、リスニングの邪魔になるノイズだけを消す処理が行われる。AirPods Proには反対にマイクが拾っている環境音を、イヤホンで再生している音とミックスしながら聞けるように「外部音取り込み」という機能も搭載している。

2つの機能を備えるワイヤレスイヤホンがあれば、例えばパソコンを使うリモート会議の際、不要な環境ノイズを消して通話音声に集中したり、反対に周囲からの呼びかけに答えられるよう注意を向けながら、クリアな通話音声を聴く環境も作れる。

筆者がアップルの発表会場で、短時間ながら試せたAirPods Proのアクティブノイズキャンセリング機能の実力は、確かに新世代機の方がより強く効く印象を受けた。
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編集=安井克至

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