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2022.09.03 16:00

主役はドンペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2008、14人のトップシェフが共演


全員が40代後半で、普段から仲が良いというLa Brianza奥野義幸シェフ、鳥しき池川義輝シェフ、天ぷらくすのき楠 忠師シェフのチームは、タコがテーマ食材。

普段は炭を巧みに操って火入れを行う池川シェフはIH調理器を使いこなしながら、「ドンペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2008は包容力のあるシャンパンで、まるで一人の人のような個性がある。それに合わせて料理を作るというのは、人の気持ちを考えながら作る、料理の原点に戻った気がする」とコメント。

楠シェフは、「ウチはなるべく素材そのものの味を楽しんでもらいたいので、柑橘を出さない天ぷら屋。でも、このシャンパーニュの綺麗な酸は、甲殻類とも相性が良いし、ウチの天ぷらにもよく合いそう」とその魅力を再発見したよう。


「タコのミンチのニョッキ ドン ペリニヨンのフランベ」 「タコの三草焼き」La Brianza奥野義幸シェフ、鳥しき池川義輝シェフ、天ぷらくすのき楠 忠師シェフ

丸々半頭の仔羊を使ったのは、Elan 信太竜馬シェフ、今年7月に石川県に開業した、Auberge eaufeu 糸井章太シェフ、醍醐 野村祐介シェフのチーム。仔羊は、若いながらも糸井シェフが見事に捌き、信太シェフが丁寧に火入れをしてゆく。一方で野村シェフは、付け合わせにイチジクを選び、ドンペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2008と日本酒、わずかな砂糖で、丁寧にコンポートに仕上げた。

ユニークな料理名は、ドンペリニヨンと、料理に使ったスパイシーなペリペリソースに、タコスの味をイメージしたスナック菓子の名前を重ねて。さらに、香ばしく焼いたアニョー(仔羊)、で「あの時」をかけた、言葉遊びも楽しい一皿。


「Domタコス Pérc’ソースを あgnon時の甘いひととき」Elan 信太竜馬シェフ、Auberge eaufeu糸井章太シェフ、醍醐 野村祐介シェフ

会場では、シェフのコーディネーションを行った、起業家の本田直之氏を交え、チームの枠を超えた会話が弾んだ。昨年10月の第一回イベントに参加したメンバーも多く、まるで同窓会のような雰囲気が漂っていた。



トップシェフ同士の「アッサンブラージュ」により生み出されたこの日だけのメニューは、テーマの食材選び以外、全てがシェフのクリエイションに委ねられ、それぞれの視点からのドンペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2008を見事に表現していた。それは、「慣習にとらわれない」をテーマに掲げ、新しいクリエイションが生まれる瞬間を彩るシャンパン、にふさわしいイベントだった。

文=仲山今日子

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