ビジネス

2022.08.21

「翌日」以外の魅力的な選択肢を データが救う配送の未来

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物流業界が利益を獲得し事業を継続していくには、限られたリソースを最大限活用しながら、柔軟性の高いサービスを実現していかなければならない。そのためにはデータが要になる。荷物に関する多くのデータが蓄積されれば、将来的にはダイナミックプライシングなどのサービスも実現可能になる。

同時に消費者も、宅配の利用方法を見直すべき時が来ていると感じる。筆者は現在乳幼児の育児中だが、おむつやおしりふきなどの消耗品を都度ECサイトで注文して、翌日配達にすると1日に複数回、宅配業者が配達に来ることもある。現在の物流業界の危機を考えれば、まとめて注文するといった計画的な利用をしていかねばならないと反省している。

もちろん、配送を急ぐ必要がない場合のオプションがあれば、それを使って負荷の軽減にも寄与したい。


三井朱音◎Avery Dennison Smartrac マーケットディベロップメントディレクター。大学卒業後、デロイトトーマツコンサルティングにて航空、宇宙防衛、自動車、重工業等への顧客へ のコンサルティングに従事し、2014年にAvery Dennisonに入社。アパレル顧客へのRFID導入やバングラデシュをはじめとする各生産拠点におけるカイゼンプロジェクトなどをリードし、現在は物流/サプライチェーンの観点から物流・小売企業へのデジタル技術導入の戦略立案や実装支援を行う。慶應義塾大学法学部卒。フランスのトゥールーズ第1社会科学大学に交換留学。茶道師範。

文=三井朱音

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