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2022.08.04 17:15

「慌てるな」アポロ13号のクルーが教える教訓(その1)

photo Penguin Random House


NASA
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アポロ13号のストーリーを説明するには、丸々一冊の本が必要となる(実際、アポロ13号については多くの本が書かれており、ジム・ラヴェル司令官の証言を基にジャーナリストのジェフリー・クルーガー氏が書き起こし、ハリウッドで素晴らしい映画になった本もある)。そのとき起きたことを極めて簡潔に説明するなら、米国時間1970年4月13日、宇宙船オデッセイが月に接近した際に酸素タンクが破裂した出来事だ。

この破裂により、探査機の向きや温度調節に問題が生じ、通信にも支障が起きた。ただでさえ宇宙では限りのある電力が、電池の不具合で危機的なレベルにまで落ち込んでしまった。このことでクルーは、最も重要なシステム以外はすべてシャットダウンし、バックアップの月着陸船(アクエリアス)と薄い着衣と体温に頼って、寒さの中で生きていくことになった。宇宙船のシステムを維持するために、クルーが水の摂取を制限しているうちに、ヘイズ氏は体調を崩してしまった。

しかし、アポロ13号のクルー、地上管制センター、そして世界中の企業や請負業者の巨大なネットワークの努力によって、クルー全員が米国時間1970年4月17日、4日間の冒険の末に無事に着水できた。
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ヘイズ氏は、パイロットとして、また宇宙飛行士としての長年の訓練を受け、同時に他の訓練されたクルーやサポートチームの協力があったからこそ、全員が帰還することができたと述べている。彼は、Forbesに対して緊急事態への対処は、「使命感、素質、そして態度次第です」と語っている。

彼は、1995年に公開された映画『アポロ13』を引用しながら、事故発生時のシフトの管制室責任者だったジーン・クランツ氏(俳優のエド・ハリスが演じた)が、推測によって事態を悪化させないようにチームに指示した瞬間について言及した。

「どんな選択肢があるのか、どんなことができるのかを、少なくとも頭の片隅で、たとえ僅かな時間でも考えなければなりません。そして、その中から実現可能で最適なものを選ぶのです」とヘイズ氏はいう。
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翻訳=酒匂寛

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