L(Listening)
そしてLはリスニング(耳を傾けて聞く)だ。メンバーたちは、たとえ聡明で機知に富んでいたとしても、特に大きな決断や難しい決断を迫られたときには、不安を感じ、安心感を求めるものだ。アクティブリスニング(他の仕事しながらでは不可能)は、あなたのサポート姿勢を示す最良の方法の1つだ。また、相手の話への返答を考えるよりも、相手の悩みや考え方を理解するためにリスニングの時間を使うことを心がけよう。
シンプルとはいえ、R.E.A.L.作戦はいつでも簡単に行えるわけではない。それを最大限に活かすための戦略を以下に紹介しよう。
質問として言い換える
チームメンバーの誰かが心配事を口にしたら、その言葉を質問として相手に返そう。これは、積極的に話を聞いていることをさりげなく強調し、相手の気持ちを理解していることを明確にするのに役立つ。さらに、あなたが関連するディテールを見逃していた場合、さらに説明するように促すことができる。
自由形式の質問をする
コミュニケーションを終わらせてしまうイエスかノーかの質問をするのではなく、オープンエンドの質問で会話を弾ませ、さらなる対話を促そう。対話を続けることで、相手は自分の選択に自信を持ち、自身で解決策を見出せるようになることが多い。
強みを肯定する
どんなに優秀で成功した人でも、インポスター症候群(自分が本当は偽物ではないのか、詐欺師ではないのかという意識に苦しむこと)に悩まされることがある。リーダーであるあなたは、メンバーに対して、彼らが創造力、才能、粘り強さを持ち、これまでにも困難な決断を下し、複雑な問題を解決してきたことを思い出させてあげることで、この問題に立ち向かう手助けをすることができる。
リソースへのアクセスをサポート
ときには、連携役になるのが最善なこともある。メンバーを支援できる人を紹介したり、役立つ資料を紹介したりすることで、メンバーの上達を加速し、サポートし、力を与えることができる。
リーダーを生み出せるのが最高のリーダーであることを忘れないで欲しい。チームの問題を自分1人で解決することをあきらめることで、メンバーが(そしてもちろんあなたが)リーダーとして成長する機会を生み出すことができるのだ。