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2022.07.29

大谷翔平の「エンゼルス」オーナーが今買っている株式銘柄とは

ロサンゼルス・エンゼルスのオーナー、アルトゥーロ・モレノ(写真中央)2011年12月撮影(Photo by Stephen Dunn/Getty Images)

大谷翔平が所属する「ロサンゼルス・エンゼルス」のオーナー、アルトゥーロ・モレノが、低迷する株式市場における投資戦略を語った。現在、彼が投資対象としているのは、キャッシュリッチな企業の株や高配当な銘柄、そして不動産だという。

野球界の大物であるモレノは、6年前に娘に説得されて初めてアルファベットとアマゾンの株式を購入したという。ここ数カ月で株式市場が暴落したことを受け、モレノは5月にアルファベット株を3000株追加購入した。彼の保有株数は1万3000株となり、評価額は3100万ドル(約42億円)に達した。彼は、アマゾン株も買い増し、その評価額は約900万ドルとなった。

モレノは、銘柄選定においては奇をてらわず、常識的なアプローチを取っているという。「グーグルを使わない日はないし、玄関にはアマゾンで注文した商品が毎日のように届く」と彼は言う。

モレノは、自身の投資スタイルを保守的だとし、株式投資に3億ドルをつぎ込んでいるのに対し、現金や現金同等物として約7億8000万ドルを保有しているという。彼は、銘柄選定においては株価収益率に注目しており、アルファベットとアマゾン以外では、四半期ごとに配当金を支払うバリュー株を長年好んでいる。

「私は、これまで株価収益率が低いか、配当利回りの良い銘柄に投資してきた」と彼は言う。モレノは最近、自身のポートフォリオで最も多くを投資しているJPモルガンの株式を、3月と5月にそれぞれ2万5千株ずつ追加購入した。彼の保有株式数は37万5000株となり、評価額は約4300万ドルとなった。

彼は、JPモルガンのライバルであるモルガン・スタンレーの株式も約1200万ドル相当保有しているほか、石油大手のエクソンモービルとシェブロンにも投資している。モレノによると、配当だけで年間1100万〜1200万ドルの収益があるという。

「インフレが進む中、今後12〜18カ月は安全な投資を求める人が増え、配当利回りの良い銘柄がますます人気になるだろう」とモレノは予測する。

モレノは、5月にAT&T株を10万株追加購入したが、その理由の1つは配当の多さだという。現在、彼は約2600万ドル相当の同社株を保有している。モレノは、ベライゾン株にも多額の金額を投資している。彼によると、ワイヤレスネットワーク大手2社に投資する理由は、アルファベットとアマゾンに投資する理由と同じだという。「誰もが携帯電話を持っているからだ」と彼は述べた。
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編集=上田裕資

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