ニュージーランドの「人と地球に優しい暮らし」が理想的な理由


世界で初めて手話を公用語に


2006年、ニュージーランドは世界で初めて公用語に手話を取り入れ、公用語は英語、マオリ語、手話の3つになった。

また、そのほかにも世界で初めて女性に参政権を認めた国、世界で初めて性別の欄に女性でも男性でもない「その他」を導入した国でもある。

同性婚も合法であり、世界に先駆けて多様性を認めてきた歴史があるのだ。

最大の都市がゼロ・ウェイスト宣言




2018年、ニュージーランド最大の都市オークランド市がゼロ・ウェイストを目指すと宣言した。

「ゼロ・ウェイスト」とは、廃棄物の処理方法を考えるのではなく、そもそもゴミが出ないように生活する考え方だ。

まずは家庭で出る生ごみを肥料として使用することに注力し、これから数年かけて、オークランド全域の家庭にコンポスト容器を配布していく予定である。

私たちにできること


今回はニュージーランドの取り組みについて紹介した。人口が500万人という点で、日本と比べてどちらの方が優れていると断定することはできないが、地球の持続可能性の観点において日本ができておらず、ニュージーランドでは上手くいっている事例も複数あることは事実だ。

少し大きな話にはなってしまうが、なぜニュージーランドでは実現ができて日本ではできないのか要因を考察し、実現可能なアイデアを議論し合うムードをつくることができれば、日本規模の国での初の成功事例につながり、人口相応のポジティブな影響を世界に与えられるだろう。

ただ、大きな話の重要性ばかりを論じていたら世界のより良い変化に時間を要してしまう。個人単位で今日から実践できることから始め、小さな変化が束になることで結果として大きな変化につながるというアプローチも大切である。例えば、国産の食品を選ぶようにしたり、手話を学んだり、ゼロ・ウェイストに挑戦したり、などがある。

ニュージーランドに学び、1人1人ができることから無理なく、そして楽しく始める心持ちで、ぜひ今日からアクションして欲しい。


【参考文献】
・NHK
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/23044.html

・日本ワーキング・ホリデー協会
https://www.jawhm.or.jp/blog/osakablog/%e6%b5%b7%e5%a4%96%e3%81%8a%e5%bd%b9%e7%ab%8b%e3%81%a1%e6%83%85%e5%a0%b1/9104/

・MEMORVA
https://memorva.jp/ranking/unfpa/who_whs_pm2.5_urban.php

・IDEAS FOR GOOD
https://ideasforgood.jp/2018/07/04/auckland-zero-waste/


※この記事は、2022年7月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。

文=エシカルな暮らし編集部

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