デザインを一新した新MacBook Air 価格アップに応える実力

デザインを一新。Apple M2チップによるパフォーマンス向上を実現した2022年モデルの「MacBook Air」


他のMacBookと比較して「ぴったり」を探る


M2搭載MacBook Airと、ほかのMacBookの選択に迷っているのであれば以下のポイントを比較検討事項としたい。

1つは入出力ポートの数と配置だ。MacBook Airは電源ケーブルがMagSafe端子につなげるもののUSBポートの数は2基しかなく、しかも本体の左側に集中している。本体の両側にUSBポートがあり、HDMIポートやSDカードスロットも搭載する14インチのMacBook Proの方がビジネスシーンでフレキシブルに取り回せる。

M2搭載Airの1080p対応FaceTime HDカメラは画質の向上を期待していたが、M1搭載Airの720pカメラと比べてあまり大きく変わる印象がない。次期macOS VenturaとiOS 16との組み合わせで対応する新機能「連係カメラ」があれば、iPhoneの高画質カメラをMacのFaceTime HDカメラの代わりにできる。ならばMacはM1搭載Airで良しという選択もある。


新色のミッドナイト。光のあたり方によって青みが強く出る

本体のカラーバリエーションも慎重に決めたい。筆者は今回試用したミッドナイトのM2搭載Airを、よく晴れた昼間に屋外に持ち出してみたところ短時間で熱を帯びたことがあった。黒系統は光を受けて熱を吸収しやすい色合いなので、もしも屋外でもMacBook Airを使う機会が増えるるのであればシルバーやスターライトも検討に入れるべきだ。

長く使うためにストレージ容量を増やしたい


筆者は新しいM2搭載MacBook Airが実現した「MagSafeコネクタへの対応」「表示領域の広いディスプレイ」「可搬性の高いスリムなデザイン」の3点だけでも全モデルとの価格差3万円分の体験価値があると思う。マシンを長く使うほどにこれらのメリットが効いてきそうだ。

大容量のファイルを扱う動画製作などが主な用途でなければ、GPUは8コア仕様の基本構成モデルでも構わないだろう。iPhoneで動画を撮って編集した素材を、仕事のプレゼンテーションやSNSによるプロモーションに活用する機会はこれから増えるだろう。ならば予算が許す限り、MacBook Airのストレージは容量を追加しておきたい。例えば基本仕様の256GBを倍にして512GBとした場合は2万8000円の価格アップとなり、本体の購入価格は税込19万2800円(税込)になる。

アップル製品の値上げがユーザーにもたらす影響は小さくないが、現在の最先端にあるテクノロジーを詰め込んだM2搭載MacBook Airであれば、ビジネスパーソンの活躍を長く支えてくれるモバイルPCとして今購入しても損はないと思う。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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