デザインを一新した新MacBook Air 価格アップに応える実力

デザインを一新。Apple M2チップによるパフォーマンス向上を実現した2022年モデルの「MacBook Air」

アップルがMacBookシリーズのエントリーモデルであり、薄型・軽量を特徴とするモバイルPC「MacBook Air」を約14年半ぶりに刷新した。ビジネスシーンで役立つ機能を中心に実力を採点してみたい。

価格アップの価値をどこに見つけられるのか


2008年に誕生したMacBook Airは、アップルが展開する最も薄く軽量なモバイルPCだ。基本仕様のままなら10万円台前半から購入できるため、MacBookシリーズの中で最も安価なエントリーモデルとしてビジネスパーソンから学生にまで広く親しまれている。


左側は2020年秋に発売されたM1搭載MacBook Air。新型の発売後も併売される

新しいMacBook Airは昨今の円安ドル高の影響も受けて、最安値が税込16万4800円からスタートする価格設定になった。シリーズとして初めて10万円台後半の価格に突入した格好だ。この時期に新しいMacBook Airへの買い換えを予定していた方も、価格を見てためらっているかもしれない。新モデルと併売される従来のM1搭載MacBook Airとの価格差は3万円。新しいM2搭載MacBook Airの価値はビジネスシーンのどんな場所で発揮されるのだろうか。

新型Airがもたらす「6つの快適」


筆者が仕事のメインマシンとしているM1搭載MacBook Airと比べて、新しいM2搭載MacBook Airにはビジネスシーンにも快適さが実感できる6つの進化したポイントがある。

1. さらに薄く


まずM1搭載Airと比べてまた一段と薄くなった。パネルを折りたたんだ本体の厚さは均一に1.13cmとなり、ビジネスバッグのスペースを取らずに収納できる。


本体の厚み方向のサイズは1.13cm。「薄さ」がまた一段と極まった

2. 動画編集で感じるM2の実力


M2チップによるパフォーマンス向上は重いタスクの実行時に手応えをともなう。新しいMacBook Airには「メディアエンジン」と呼ばれる、動画ファイルの処理に特化した回路が搭載されている。iPhoneで撮影した動画を取り込み、iMovieアプリケーションで加工編集を加えてファイルを書き出してみたところ、M1搭載Airの約半分の時間で処理が完了した。

3. パワフルなのに静か


M2搭載Airはファンレス設計の冷却システムを搭載しているので、重いタスクを実行してもファンノイズは聞こえてこない。パワフルで静かなモバイルPCの満足度は高い。
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