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2022.07.11 15:30

ドバイ免税店は中国からの旅行客が戻らないにもかかわらず売上約2120億円超えか

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アラブ首長国連邦・ドバイ国際空港の交通量増加にともない、空港免税店を展開するドバイデューティーフリーの2022年の売上は、消費額の大きな中国人客がまだ戻ってきていないにもかかわらず大幅に増える見込みだ。

ドバイ国際空港を中心に展開する世界最大の旅行関連小売業者ドバイデューティーフリーの今年の売上高は、2021年の9億7600万ドル(約1340億円)を大幅に上回る15億5000万ドル(約2120億円)に達する見込みだ。昨年の数字は、同社の最高執行責任者(COO)ラメッシュ・シダンビが12月にフォーブズに語った予想を少し上回っており、今年の予想も保守的な面がありそうだ。

2022年の予想売上高は2019年の20億ドル(約2740億円)強の記録には遠く及ばないが、今年は比較的強力な空港小売業の回復が可能であることを示すものとして同社は歓迎している。

また、同社の上半期における売上回復率が、エミレーツ航空のハブ空港で2019年比68%だった旅客数の回復率を上回り、同80%だったこともポジティブな材料となっている。

このほど中東・アフリカ免税協会(MEADFA)主催のウェビナーで地域の業界に向けて語ったシダンビは、業績を牽引した要因は複数あると述べた。それらは、eコマースチャネルへの新たな注力(2019年から2020年にかけて売上が倍増し、昨年も増加した)から、乗客1人当たりの消費額が増加したことまで多岐にわたる。

多くの旅行者が事前に購入を計画したり、大量に購入したりした。これは部分的には飛行機をあまり利用しなくなったこともあるが、サプライチェーンへの不安が広がって「買えるうちに買っておこう」という心理が根強く、欲しい商品を確実に手に入れるためでもある。シダンビは「こうした購買の中には一過性のものもあるが、これらはすべて1人当たりの消費額を高く保つのに役立っている」と話す。
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翻訳=溝口慈子

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