Bored Ape Yacht Club(BAYC)やDoodlesのようなブルーチップと言われる人気NFTに関してはホルダーしか購入できないストアで、ファッションアイテムを販売するので、街中でBAYCアイテムを身につけている人がいると、脳内でその人をNFTホルダーとしてタグ付けしてしまう。NFTの存在感を示すためにリアルな衣服・アクセサリーが重要である、とはNFTカンファレンスでよく聞く言葉だ。
同時にARフィルターを活用してデジタル上だけで着用できるファッションアイテムを展開するDressXの存在も大きい。NFTに限らずこれからのデジタルライフにおいて、自分のアイデンティティーを示すためのファッション領域のポテンシャルはかなり大きいと考える。
さて、デジタルファッション領域のユニークな取り組みをおこなっている企業3社にNFT.NYC 2022会期中のニューヨークで出会った。一社は「東京2020パラリンピック」の閉会式に登場したバーチャル・ヒューマン「imma」を率いるAww(アウ)だ。バーチャルヒューマンをこれから拡大するデジタルファッション領域でのモデルとして登場させている。
そして、AwwとともにNFT.NYC期間中にニューヨークのHigh Lineにて「Beyond - The new CHAPTER of digital fashion」というギャラリーにてデジタルファッション展示をおこなったロンドンのXTENDED iDENTiTY(エクステンデド・アイデンティティー)が2社目だ。
最後がファッションDAO(分散型自律組織)を率いるRED.DAO(レッド・ダオ)だ。
Aww代表守屋貴行氏、XTENDED iDENTiTY代表Xing Yunjia氏/Ziqi Xing氏(@Xidentity_Lab)、RED.DAO代表Thomas Yi氏(@think_flexible)にそれぞれデジタルファッションの可能性を伺った。