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2022.06.22

リモートワークが続く中でも職場で影響力をもつための5つの方法

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今日の組織で効果的に働くには、職場で影響力を発揮することが不可欠だ。そしてそれは、必ずしも立派な肩書きを持つこととは限らない。権限を持っていなくても、他人を説得することが求められることはよくあるだろう。このスキルが自然に身につく人もいれば、そうでない人もいる。良い知らせは、職場であなたの視点を採用し、あなたの目標をサポートするよう同僚を動機づける方法で、影響力をもつことを学べるということだ。

また、職場で影響力をもつことには多くの利点がある。ひとつは、物事を進めるのがより容易になるということだ。その結果、生産性が向上し、それにより昇進や昇給の可能性も高まる。また、組織内のさまざまな立場の人々をまとめることができる人物と見なされ、出世する上で貴重なスキルになるという利点もある。

しかし、気が散りやすく、情報過多の世の中では、人の注意を引くことがこれほど難しいことはない。さらに、ほとんどの社員がリモートで仕事をしているため、職場で影響力を確立することはさらに難しくなっている。しかし、同じ場所にいるかどうかに関わらず、相手を説得する方法はある。ここでは、個人的な関係を築き、あなたを支持したいと思わせながら、職場で影響力を構築することができる5つの方法を紹介しよう。

1. 話を聞き、信頼関係を築く


重要なことを伝えようとしているときに、テキストメッセージをスクロールしている人と話すことほど、嫌なことはない。チームメイトとラポール(信頼関係)を築くために、アクティブリスニングを実践しよう。つまり、相手に注意を注ぎ、それを相手に気づかせるということだ。聞き終えたら、聞いたことを繰り返し、自分が理解しているかどうかを確認するために質問をする。こうすることで、同僚は尊重され、話を聞いてくれていると感じ、あなたの職場での影響力を高めることにつながるだろう。

2. 口調とボディランゲージをチェックする


職場で影響力を高めるには、ボディランゲージが重要だ。正しいメッセージを伝えるには、背筋を伸ばし、肩を落として立つようにしよう。この姿勢をとることで、より自信にあふれ、力強い印象を与えることができる。もうひとつのコツは、腕を組まず、体を相手の方に向けることだ。そうすることで、あなたが親しみやすく、相手の意見に耳を傾けていることが伝わる。声のトーンも重要で、少し声のトーンを下げると説得力が増す。また、緊張して声が高くなりがちな場合にも有効な方法だ。声のトーンが低い人ほど、力強く感じ、より抽象的な思考をする傾向があるという研究結果もある。

3. エキスパートになる


自分の分野のエキスパートと見なされることも、職場での地位を高める方法のひとつだ。そのためには、自分の技術に時間と労力を費やそう。具体的な目標を設定し、指導してくれるメンターを探そう。自分の専門分野の講義を受けたり、ウェビナーやカンファレンスに参加したりして、自分自身を成長させることも重要だ。意識的に実践することで、新しく学んだスキルを試し、自分自身に挑戦を課すことができるようになる。

4. 他の人のアイデアを推進する


ロチェスター工科大学で行われた最近の研究によると、「アンプリフィケーション(増幅)」と呼ばれるシンプルなテクニックが、仕事での影響力を高めるのに役立つことがわかった。この手法は、公の場で他の人のアイデアに基づくことを示し支持することをいう。この研究で、会議中に他の人のアイデアを繰り返したり、褒めたりした人は、自分のアイデアを増幅したり、黙っていたりした人よりも影響力があると見なされることがわかったのだ。

5. 問題をWin-Winの関係とする


フレーミングは、職場で影響力を高めるための重要な戦術だ。すべての交渉をWin-Winの関係にするように心がけよう。つまり、すべてのやりとりの中で、お互いの利益を見出すことができるようにするということだ。Win-Winの解決策があれば、誰もが話を聞いてもらえていると感じられ、満足し、合意した結果にコミットしていると感じられるようになる。

経営幹部でなくとも、同僚に影響を与えることはできる。職場で影響力を高めるために必要なのは、意図的かつ包括的なコミュニケーションだ。自身を非公式なリーダーとして位置づけることで、同僚があなたのイニシアチブを支持するよう動機づけ、最終的に大きな成果を上げることができるようになる。

翻訳=Akihito Mizukoshi

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