医師が教える、サウナ室では「あの姿勢をとる」のがいい理由

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サウナ室は階段状になっているところが多いため、イスに座るような形で段のところに腰を下ろし、そのまま下の段に足をつく。そういう体勢をとっている人が多いかもしれない。

果たして、どのような体勢がよいのだろうか。実は、よりパフォーマンスが上がりやすくなる座り方があるという。

サウナについて初めて科学的エビデンスに基づいて解説した話題の書『医者が教えるサウナの教科書』(加藤容崇著)より紹介する。


普通に座ると温まり方にムラが出る


サウナ室は高いところほど高温になります。そのため、イスに座ったような体勢の場合、頭の方の温度が高いのに対し、足先は比較的温度が低くなります。

その結果、「体中が熱い」と感じていても、意外と足は温まっていないということがあります。足がしっかり温まっていないと、この後、水風呂に入る時に辛く感じてしまううえ、ととのいにくくなってしまいます。

したがって、サウナ室では、できるだけ体の高低差をなくすのが正解。ムラなく全身を温めることが大切です。

ベストは、横たわることですが、他の人の迷惑になりますし、万が一眠ってしまったら危険です。体の高低差をなくすために、足を高く上げるという方法もありますが、非常に体力を使いますし、見た目もよくないため、現実的ではありません。


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だから、私のおすすめはスペースがあれば、「あぐら」or「体育座り」です。

余談になりますが、サウナの本場・フィンランドでは、気持ちが良すぎてサウナで眠ってしまい死亡するケースが多いそうです。対して、日本の場合は我慢し過ぎて倒れることが多いとか。

国民性の違いを感じる話ですが、いずれにしても、無理は禁物です。

『医者が教えるサウナの教科書』(加藤容崇著、ダイヤモンド社刊)

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